「待つ」時間

2003年6月14日 日常
子ハムが生まれて一週間。
目はまだあいていないけどうっすらと毛もはえはじめハムスターらしくなってきた。
むくむくしててちっちゃくてとてもかわいい。
心配していた毛の色も・・・うっすらと茶色でどうやら父母ゆずりのプディングらしい!

梅酒を仕込んで4日。
ホワイトリカーの中でぷかぷか浮いている梅たちは、緑から茶色に色を変えた。
梅シロップのほうはエキスがずいぶん出てもうシワシワの梅に。

子ハムや梅酒に限らず、確実に変化していくものを見ながら「待つ」時間は楽しい。
そういえば私も小さい頃、母の手作業をそばでじーっと見ていたっけ。
昔は今みたいに安くてかわいい服は手軽に手に入らなかった(田舎だったし)から、よく母はミシンで服を縫ってくれた。
布を型紙に合わせて切って、縫って、洋服になる。ファスナーやボタン、アップリケなどをつける。そんな作業を母のそばで見ているのはとてもわくわくする時間だった。
ケーキや蒸しパン作りもよく見ていた。ただ見てただけ。(うちの娘ならそばにいたら「やる!やる!やる!!」とうるさいのに)
粉や卵がふっくらとしたケーキに焼きあがっていく。いい香りに包まれて少しずつ焼き色がついていくのを見るのは楽しかった。
母のそばにいたほんわかしたあったかい気持ちもいっしょに思い出す。

「待つ時間」は本当は、しあわせな贅沢な時間だったんだなあ。

昔・・・といっても昭和の初期の時代、まだ洗濯機も炊飯器もなかったころ。
一日中「おかあさん」は働いていたんでしょうね。頭が下がります。
私が幼い頃は洗濯機も炊飯器もあったけれど、やっぱりうちの母は畑で野菜を作ったり子供たちの洋服を作ったりあれこれ働いていた。
それでも、いつも母のそばにいられたしゆったりした気持ちでいられたように思う。

ご飯もお風呂も洗濯もスイッチひとつでできる今の時代、私は何が忙しいんだか知らないけど「あーいそがしーいそがしー」と気持ちばかりあせって、だんなはもちろん子供のことにも手が回らなかったりする。
もっとシンプルに生きていきたいもんです。

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