市の公共施設の予約がネットでできるシステムになった。
というより、ネットでしかできなくなった、というべきか。

私は市の体育館を借りて自主運営しているストレッチ・エアロビサークルに入っている。きのうのサークルの帰りに代表(40代半ばの主婦)に呼び止められた。
「磯野さん、時間あるなら予約いっしょに見てくれる?」
私の電脳主婦っぷりが認められたか?

ふたりで体育館事務室前のパソに陣取り、9月分の予約確認をする。
9月は5週あり、そのうち3週は予約できたが、あと2週分空きがあれば活動を入れたいという代表の考え。

私はマウスさばきも鮮やかにクリッククリックしていった。
がーーー!!
さっぱりわからんのだ。
何度やってもエラー。説明書読んでも理解不能。
予約システムそのものが面倒でわかりにくい上に、空きを検索して予約するなんざー私のハイレベルの技をもってしても不可能だった。
結局、事務室の若い男性(といっても市の施設にいるのはジャージ姿のムダに若いだけの人)にやっていただく。
ここで注・私が電脳主婦だというのはあくまでも自称です。

ネット予約システム以前は、毎月1日の朝9時にその施設を使いたい人全員が集合して大クジ引き大会をしていたのだから、確かに隔世の感はある。
うちにいながらにして予約も確認もできるんだもん!すごい!便利!
・・・と一応は思う。

でも、50〜60歳のフラダンスのおばちゃんたちも70〜80歳の囲碁将棋のじーちゃんたちも公共施設は使うのだ。
パソ持ってない人だっているだろう。
どーすんだ?
それともカンタン指一本でちゃちゃっと予約できるのか?
・・・と思っていたのだが。

「私でさえわかんなかったんだから、じーさんばーさんは無理だわー」
とダンナに文句をたれてみた。
するとダンナ、「『私でさえ』じゃなくて、『私も』そのばーさんの部類に入ったんじゃないの?」。

・・・・・・。

・・・そーいえば最近、たまに電車に乗ろうとしてタッチパネルで「近郊連絡社線」の切符(JRと私鉄の通しの切符ね)なんぞを買うとき、「・・・うまく買えるか」とちょっとドキドキする。
パソだってXPにしてからさっぱり使えてないし、最近買った家電でさえ取り説読んでまで使うという気にならないし。

もしかしたら、私はいつのまにか「線のこっち側」に来ていたのか??
「チャリの件(6-20)」「ライブの件(6-23)」にしたって、書いてから気づくことが多々ある忍び寄る老化の影。
うわー・・・。

とすれば、私もいつまでも若い部類には入っていないという自覚が大切だな。
不惑を超えたらあとは隠居の気分で、若い方々に教えていただくという謙虚な気持ちでいろってかー。

世の中はますます電脳化し、ついていけない人たちはますます取り残される。
これでいいのか?ニッポン!

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索