「『人生、あみだくじ』が座右の銘です」。
きのう発表された直木賞の受賞者、村山由佳さんの言葉。
さすが直木賞作家だけあって上手いこというなあ、と感心する。

あみだくじはどこへ行くのか。
選択がひとつ違えば結果も全然違ったところへ流れつく。それが吉と出るか凶と出るか、結果が出てみないとわからない。

職場は学校なのできょうで一学期の仕事は終了。
うちのコドモたちといっしょに長い夏休みに入る。
市に登録していて派遣される仕事なので二学期からは同じ職場に行けるかどうかわからない。悪ければ予算の関係で職がないかもしれないという不安定な身分。

実は今学期は私としては不本意な仕事条件だったのだ。
3月までの職場が継続できずに(100パーセント市の都合)4月から別の職場に移された。
いつものことながら駒のように勝手に動かされるのだ。
担当の人は「ジグソーパズルのピースみたいに人を配置していかなきゃならないから大変なんですよ〜」と言うけど、せっかく出来つつある人間関係とか信頼とか関係なく動かされてしまうのでこちらとしてもとても困る。
職場を動かされたうえに週3日の昼すぎまでという短時間勤務になってしまい、給料の面でも「なんだよ〜!!」の状態だった。

でも何が幸いするかわからない。
私としては不満いっぱいでスタートしたその職場は雰囲気も人間関係も良く、しかも週3日の短時間勤務だったので確かに給料は少なくなったが、この数ヶ月で「自分らしい生活」を取り戻せたと思う。

3月まではとにかく職場と家の往復で忙しかった。
コドモたちにゲームや新しいベッドを買えた。
外食や初めての一泊旅行にも行った。通帳を見てうふふとにやけたりもした。
でも・・・私はちらかったままの部屋や干せない布団、読まずに積み重なる新聞や雑誌や撮っておいてみられないビデオテープを見るだけでストレスに感じるようになっていった。
主婦仲間とランチや映画にも行けず、自分の言葉でたあいないおしゃべりをすることもなくなり、ただ職場と家の往復。
話すことが仕事であっても、職場で会話はあっても、やっぱり自分の言葉で話してはいない。
そのうちわざわざ人と関わるのがおっくうになり、やるべきことしかやらない精神的引きこもりみたいになっていった。
たまたま時期も悪かった。
冬のころはサイアク・・・。

今こうして「だいありー」を書いて自分のことを考える時間を持てたり、好きな映画に行けたり本を読めたりするのも、4月に職場が変わって(変えられて)時間が出来てゆとりができたからだ。
コドモたちにとっても家に帰ってきたときおかあさんがいるのは安心できるようだ。
そう考えると・・・ほんとに「人生あみだくじ」だなあ〜と思う。

長い夏休みがあけて今度はどういう配属先になるのかまだわからない。
私のあみだくじは今度はどっちの道へ進んでいくのだろう。
2学期からの人生がちょっぴり不安でもあり楽しみでもある。
その前に長い夏休みだ♪

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