市主催の「小中学生夏休み施設見学ツアー」に同行する。

PTA広報誌に載せる写真のため私がキャメラマンに抜擢された。
・・・というか担当の広報委員で行けたのは私だけってハナシだけど。

市内からの小中学生30人ほどが市のバスに乗り込む。
調べ学習必携のバインダーを首からさげたやる気みなぎる女の子やいかにもタルそうな男の子グループなどなど、である。
政令指定都市なので区役所見学から始まる半日コース。
何箇所か見学したが私としては「環境リサイクルセンター」が一番印象深かった。

「環境リサイクルセンター」は市のはずれ田園地帯のど真ん中にある。
まず会議室で「ビン・缶・ペットボトル・古紙」などのリサイクルの流れを説明していただき、ビデオを見る。
・・・担当の方、こういう子供向けの説明に慣れてないと見え言葉遣いが「コドモ向け」ではない。
「定量供給」とか「搬送」とか難しい漢語は平易なことばに訳して説明していただきたい。
というよりビデオを見ればわかる内容なので説明は必要なかったのでは。

その後工場見学。
外に積まれたペットボトルやビン・カンの山にまずびっくり。
見ているうちにも次々と清掃車が横付けされる。
そのたびに大音量とともに吐き出される大量のペットボトル・ビン・カン。
「今年は涼しいから飲み物の消費も少ないけど毎年この3倍くらいある」と。
当たり前だけど臭う。
説明の方が言うには「ゴミで出すとき、ジュースとか入ったままのが多いんですよね。中身が入ってると汚水は出るし臭うし大変なんですよ。できれば洗ってもらえればこんなにくさくならないんですけどね」
・・・まったくその通り。

分別が手作業で行われていることにも驚く。
ベルトコンベアの横に立ちっぱなしで、流れてくるものの中からペットボトルを黙々と選別する作業員の方々。
どでかい扇風機が風をガンガン送っている。
冷房などないだろう。きょうは涼しいが真夏日はどんなに暑くにおいもキツいことか。
ビンのカケラなど危険なので分厚い軍手、長袖の作業着・帽子マスク着用。
決してきれいだとは言えない工場のラインに立ちっぱなしの仕事である。
市の職員の方かパートの方か。
アルミ缶スチール缶は機械(スチールは鉄なので磁石でくっつける)で選別するが、ビンがくだかれたカレットを色別(透明・茶・その他)に分けるのも手作業。
心から「お疲れ様です・・・」と思う。

見学の子供たちは「くせーし!」などとぬかしているが、こういう地道な仕事が「生活」を支えているのだよ。
キミたち、黙々と選別作業をする人たちの横顔を見たかよ。
市民ひとりひとりがゴミを正しく出せば作業もしやすくなるだろう。
あの名作「北の国から」の純くんが市の清掃車に乗っていたときだって、作業員の方がガラスで手を切るとかあった(あった?)でしょ。

それにこれらの施設は全部私たち市民の税金で動いているのだ。
心がけがよければ分別作業にかかる税金も少しは減るというものだ。
私は決して環境にやさしく!と声高に唱えるエコロジー主婦ではないが、素直に「もっとひとりひとりが気をつけよう」と思った。

・・・小学生の「調べ学習」みたいな感想ですいません。
いやホント、写真で見るのと実物見るのは大違い。
間違いなく私は「啓蒙」されましたね。

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