パン職人への道

2003年7月30日 日常
パンが好き。

出かけた先のパン屋さんや新しいパン屋さんを見かけるとついふらっと立ち寄って買ってしまう。
パンの香ばしいかおりも好きだが、あのモフモフした噛みごたえも好き。
おやつにも主食にもなるというあいまいさがお得な感じでつい買ってしまう。

パン職人にあこがれてパン作りに凝ったこともある。友人に誘われパン教室にも行った。
パン屋さんのパンのようなものが家でも再現できないかと何度も挑戦した。
が!!!
パン作りは奥が深く、コネや発酵が足りないとか焼きが多いとか、ちょっとの加減でうまくいかないのだ。

もともとO型でアバウトということも災いし「ま、こんなもんで」とやってしまうところが命取りになるのだろう。
一度も満足のゆくパンを焼けたためしがない。
買ったようなパンを家で焼く人はすごいなあーと素直に思える。
ホームベーカリーでも買えばいいんだろうけど、今さら機械なんかにたよってられるかー!と半ばヤケ。
最近新しい電子レンジを買ったのも、「石窯メニュー」というおいしいパンが焼けそうな設定キーがついていたからだ。

新しいレンジで何度かピザやフォカッチャやケーキ類を焼き、満を持してパン作りに挑戦した。
それも難攻不落のロールパン!
直径20センチくらいのパンや食パンもどきはそれらしく仕上がっても、このロールパンってやつはちっこいだけに難しい。
硬くなったりパサパサしたり一度もうまくできたためしがない。
・・・材料をこねる・発酵させる・ガスぬきをする・ちいさくまるめる・また発酵させる・・・・。
パン作りはおそろしく手間と時間のかかる作業であり、食べたいと思ったときにすぐできるというしろものではない。
1袋120円のロールパンを買ってきたほうがなんぼか手軽か。
もうここまでくると修行僧のような気分。

・・・焼き上がりを知らせるアラーム音が鳴り渡る。
ドキドキしてレンジのとびらを開ける。
こんがりといい色に焼けてお行儀良く並んでいるロールパンたち・・・。
ふうーーー。
さて出来具合は?
・・表面パリッと中はしっとり。うまいっっ!今までで最高の出来!
まだアツアツのを3個一気食いする。
夢のパン職人になれるか?
ところが!

コドモたちが帰ってくる頃には、それは牛乳などの液体がなければ飲み込めないほどぽそぽそになり、ダンナが帰ってくる頃には歯が立たないほどカチカチになっていた。
なぜっっ??
ダンナには「・・・また作ったの?ロールパン」とまで言われる。

一晩置いたソレはまさに美術の静物画で使用するような木彫りのパンのような手触りだった。
焼き上がりの一歩手前で止めればよかったのか・・・とヤケになって誰も食べないロールパンをもそもそと食べていると、ビーズのようなラブリーな目で見つめるハムちゃんたちと目が合う。
ためしにハム太とハム子にくれてやると、なんと奪い合って食べるではないか!
その食べる様子からしてこの子たちには非常においしいものだったらしい。
うーん。ハムスターが喜ぶロールパン・・・。
まだまだパン職人への道は遠い。
 

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索