ヘチマ屋敷

2003年9月11日 日常
うちは今、コドモの学校の観察用ヘチマでヘチマ屋敷になっている。

冷夏だったのにここのところの残暑で今を盛りと伸びている。
ヘチマってやつは6メートルも7メートルも伸びるので庭の植木中さらには屋根の上までヘチマがのたくりまわって、あちこちでボワッボワッとでかい黄色い花を咲かせている。
1メートルほどの巨大な実も2つ3つぶらさがっている。
つるのひとつは雨どいにからまりそこに実がなってしまったので雨どいが壊れそうだ。
ハチも飛んでくるしアリも花に群がっているし、洗濯物も干すのに不便だし、生活に影響が出ているのだ。

それにしてもどうしてヘチマなのか?
私がコドモのころも学習用としてヘチマを育てた記憶がある。
ということは、世の中がこれだけ変化しているのに学校ではここ30年変わらずヘチマを育てていると思われる。
学校というところは閉じた場所なので、昔と変わらず植物の観察といえば「アサガオ・ホウセンカ・ヘチマ」。
私が子供の頃にやっていたヒヤシンスの水栽培はさすがにやらず、ミニトマト・ピーマン・ナス・稲など食えるものを育てるのはまあいいとして・・・。

「雄花と雌花があって受粉して実がなる」ということの学習ならキュウリのほうが実用的だろう。
キュウリなら食える。
タネをまいてせっせと水をやって育てる。実がなる。自分が育てたキュウリを食べる、または食べさせる。
「○○ちゃんのキュウリ、おいしいね」と言ってもらえる。
そのほうがなんぼか教育的か、と思うのだが。

だってヘチマじゃ普通は食わないじゃんよ!
「ヘチマならタワシもできるしヘチマ水もできる」と言うかもしれないが・・・30年前ならともかく、今の時代に合ってるか?
タワシ作るんだってヘチマで化粧水作るんだってけっこうな手間がかかるのだ。
ヘチマタワシを作るのに重いバケツとくさった水と格闘するのはもうコリゴリ。
ヘチマ水を取るのだって教科書には「一升瓶に切ったくきを入れて・・・」とあるけど、ここらの普通のサラリーマン家庭では一升瓶なんてないと思われる。

それ以前の問題としてどの家もヘチマ屋敷にしておけるってワケでもないだろう。
ヘチマは水をたくさん吸うし地上部分だけで数メートルもあるのだから根だってかなり張る必要がある。
マンションのプランターでは育てられない。
キュウリならプランターでおっけーなのに。

とまあ、ヘチマ栽培は時代に合ってないのである。
最終的にどれだけ伸びたか計測するというのでまだまだヘチマは処分できそうにない。
このままでは家がヘチマにのっとられるのも時間の問題か。

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