「紙婚式」山本文緒を読む。
結婚10年目の夫の言葉。
「慣れ親しんだ怠惰でお約束通りのSEX。
若い頃はいろいろと工夫したけれど最近のそれはもう古典落語の域に入っている。
最初からわかっている展開とわかっているオチ。
しかし古典には古典のよさがある。
笑える場所で安心して笑えるというのは実にリラックスするものだ」。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
紙婚式というのは結婚何年目だったか。
「SEXが古典落語の域」という表現には思わずふふっと笑ってしまう。
結婚後のさまざまな日常が等身大で描かれている短編集だ。
山本文緒の小説は、長編・短編ともに等身大の生活が描かれていて主人公の気持ちに共感できる。
ああそうそう、こういうことってあるよねと素直に思える。
そしてその当たり前の気持ちを切り取り、言葉として表現できることってすごいことだなあと思ったりもする。
特に波乱万丈な人生でもないのが世の中の普通の人々の生活だろうから。
だいありー書くときだってコドモが作文書くときだって、何か行事があったとき・特別なときは書きやすい。
でも特別何もない日のごく当たり前の生活の描写って難しいなあと思う。
どこをどう切り取りどんな言葉を使って表現するかというのはひとえに筆者の力量にかかってくるだろう。
そういう点で、山本文緒や重松清、そして吉本ばななはうまい。
見習いたいものです。
結婚10年目の夫の言葉。
「慣れ親しんだ怠惰でお約束通りのSEX。
若い頃はいろいろと工夫したけれど最近のそれはもう古典落語の域に入っている。
最初からわかっている展開とわかっているオチ。
しかし古典には古典のよさがある。
笑える場所で安心して笑えるというのは実にリラックスするものだ」。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
紙婚式というのは結婚何年目だったか。
「SEXが古典落語の域」という表現には思わずふふっと笑ってしまう。
結婚後のさまざまな日常が等身大で描かれている短編集だ。
山本文緒の小説は、長編・短編ともに等身大の生活が描かれていて主人公の気持ちに共感できる。
ああそうそう、こういうことってあるよねと素直に思える。
そしてその当たり前の気持ちを切り取り、言葉として表現できることってすごいことだなあと思ったりもする。
特に波乱万丈な人生でもないのが世の中の普通の人々の生活だろうから。
だいありー書くときだってコドモが作文書くときだって、何か行事があったとき・特別なときは書きやすい。
でも特別何もない日のごく当たり前の生活の描写って難しいなあと思う。
どこをどう切り取りどんな言葉を使って表現するかというのはひとえに筆者の力量にかかってくるだろう。
そういう点で、山本文緒や重松清、そして吉本ばななはうまい。
見習いたいものです。
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