ゴキ襲来

2003年10月11日 日常
「おかあさん!ゴキーっっっっっ!!!」
洗面所で娘が叫ぶ。

新聞紙を筒状に丸めながら駆けつけるとゴキが壁に張り付き触覚をピクピクさせてこちらを伺っている。
くーーーっにっくきゴキ!
最近毎日のようにアタシたちの生活圏に姿を現し、ここ何日かで3匹もやっつけるはめになっている。
ダンナがいればダンナにやらせるのだが、娘はもちろん息子もゴキを見るとフリーズして「使えない」し。
私は羽のある虫は大っきらいなんだよ〜。
全身トリハダ立てて満身の力でゴキを叩く!
ふうーー・・・。

思えばゴキとの初めての出会いは一人暮らしの学生のとき。
今でこそ学生さんたちはゴキなどいないロフト付きワンルームマンションなどに住んでいるようだが、当時は「4畳半・風呂なし・台所とトイレ共同」というような木造の古アパートに住んでる人もけっこういた。
私より少し上の世代になると「同棲時代」とか「神田川」とかで描かれたような学生時代を送った人も多いだろう。

私も最初は「6畳和室・風呂なし・トイレ共同・男子禁制」という木造アパートに住んでいた。
そのうちこれじゃあとちょっとコギレイなアパートに移ったが、それでも風呂なしだった。
おかげでオトコと連れ立って銭湯に行く、という風情のあることもできたわけだが。
その木造アパートにはよくゴキが出没した。

私は北国育ちなので「ゴキブリ」という害虫がいてそれが非常に忌み嫌われているものであるという知識は持っていた。
が実際に見たことはなかった。
雑誌だか図鑑だかの写真で見て、「これがゴキブリか。コオロギに似てるな」なんて思ったものだ。

がー!
今でも忘れないゴキとの初めての出会い。
夜中になにかが枕元でカサカサと動いている。
薄暗がりの中で目を凝らすとティッシュの箱の横にコオロギよりもでかくて薄っぺらい虫のシルエットが!
それも手を伸ばせば届く至近距離!

20年以上前の光景なのに、アタシの脳裏には鮮やかにそのときの光景が蘇るのだからかなり衝撃的だったのだ。
もちろん私はゴキに対してなすすべもなし。
そして数日後再会する。
「ゴキには台所洗剤が効く」と聞いていたのでトリハダ立てながら台所洗剤をゴキめがけてかけた。
が、やたら動きが早いし洗剤はそこらにムダにふりまかれるだけであとで掃除が大変だった。

長年にわたるゴキとの攻防の結果、ゴキには新聞紙またはスリッパでたたくのが確実と学習。
それでもやっぱりゴキはおぞましい生き物だ。
コオロギと違って動きが早く、あの薄い羽、微妙に動く触覚。
早く息子が「使える」男に成長してほしいものである・・・。

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