仕事先の小学校で研究授業があった。
お題は「おとなになっていく私たちの体」。
4年生の保健体育である。

まず、黒板に男の子と女の子のハダカの立ち姿の絵がはられる。
女の子の性器も真ん中に筋がちゃんと描かれていて、あちこちでうれしいような恥ずかしいような声をあげたり笑ったりする子供たち。

「ちんこー」「ちんちん〜♪」
うひひと笑いながら口々にうれしそうに言う男の子数名。
先生「ちんちんじゃなくて、みんなはもう名前、勉強したよね。
ちゃんとした名前で言いましょう。なんだっけ?」。
子供たち声をそろえて「ペニスー!!」。
・・・参観している大人たちはちょっと恥ずかしくなってしまうのだが、大人のそういう態度が子供にマイナスのイメージを抱かせるのだ。
素直な気持ちで参観することにしよう。

イマドキの小学生は低学年から徐々に性教育を扱っている。
「エロ」とかなんとかそういう変な先入観がないうちから「知識」として入っている。
「いやらしい」と思う以前から、ストレートに言葉を濁さず知識として教えていき、さらに「男女いたわりあい仲良く」という心の触れ合いまで言えていれば、導入部としてはとてもいいことだと思う。

私が子供の頃は5年生くらいになるとなにやらこそこそとカーテンを閉めた教室に女子だけ集められて生理の話などをされたもんだった。
その「雰囲気」だけで「これは隠すべきこと・恥ずかしいことなのかな」と子供心にマイナスのイメージを持ったものだ。

今は低学年から学んでいるので子供たちは用語はバッチリ。
先生の問いかけに対して「ペニス」「ワギナ」「月経」「射精」などなど、声をそろえて答えていく。
事前にとってあったアンケートをもとにして授業はすすめられる。
「成長することが楽しみかどうか。どうして楽しみまたは楽しみではないのか。」
「大人になることで心配なことは何か」。
子供たちは大人になることがだいたいは楽しみなようで前向きな印象を受ける。

「体の変化が心配」ということから、どんな体の変化があるのかな、と続く。
「毛がはえるー!」
「そうだね。それを発毛といいます」。
先生、大きく「発毛(はつもう)」と板書。
次にどこに生えるかの問いかけ。
「チン毛(ちんげ)!」と元気に答える子には「性器の周りに生える毛は『性毛(せいもう)』って言うんだよ」。
ほうほう。たしかに「性器に」ではなく「性器のまわりに」だなあとへんな所で感心する。
用意されていた性毛、わき毛、男の子にはひげやすね毛、胸毛などがハダカの絵の上にはられていく。
「ひとりひとり時期の違いはあるけどみんなに起こる変化だから心配することはないんだよ」と授業は締めくくられ無事終了。
6年までには「性交」「避妊」「エイズ」を知識として学ぶということ。

・・・・ところで、私はものすごく気になる箇所があった!
性毛は三角形に作られてある。
先生は男の子にも女の子にも逆三角形で同じ向きにはったのだが・・・
特にこれに関して授業研究会でもだれも触れなかったが・・・
男の子の性毛はへそにむかって角がある正三角形ではったほうが良くないか?どうなんだろう。
・・・気になる。

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