クリスマス狂想曲

2003年12月12日 日常
今年もサンタさんにお手紙を書く時期になる。

12月の12日までにほしいものをお手紙に書いて枕元に置いて寝る。
サンタさんはツリーの電飾をたよりに夜中に巡回しコドモたちのお手紙を集めていくというわけである。
息子が幼稚園のときから仲間内でなんとなくそういう「物語」ができあがり(というか母達が作り)ここ何年もそうしてきた。

なかなかロマンのあるストーリーだしなにより「お手紙」というのが都合がいい。
品物を確約できる。
勝手に「やっぱりあれのほうがよかったなー」とギリギリになって変えられても困るからだ。
それに人気のある商品はクリスマス間近になると早々と売り切れてしまう。
ゲームなどは発売日前に予約しないと買えないし、そういう事態を避けるためにも早めの日にちを区切るというのはなかなかいいアイディアだと思う。
お子様達のご希望に確実にそうためには早めの準備がモノをいうのだ。

幼稚園や小学校低学年のうちは「サンタさんへ。○○をください。おねがいします」なんてかわいいお手紙を書いていたが・・・・
さすがに友達との交流が広がる小学校中学年あたりから「手紙書くのうちだけみたいだよ」「よそんちではおかあさんに言えばいいって」などと息子が言うようになった。

さて今年。
私のほうがいまさらお手紙でもないだろう・・とは思ったが、とりあえずリサーチの必要もあることだしということで「サンタさんにお手紙書くよ」と例年のようにお手紙用のかわいいカードを出す。
しっかりものだが夢見る夢子ちゃんの娘は「もう決まってるんだあー」とにこにこしながらカラーペンなど使ってかわいいお手紙を書く。
息子、「・・・口で何ほしいか言えばいいんじゃん?」。
一応娘を気遣って「サンタさんはいない」とは言わないがそのからくりはわかっている様子。
そりゃそうだ。
来年は中学生なんだから。

娘がいないところで息子の言い分を聞いてやる。
「3年のころは信じてて毎日毎日サンタさんにあれくださいくださいおねがいしますっていっしょうけんめいお願いした。でも4年くらいになるとなんだか友達がいろいろ言ったりするからどうかなと思った。去年はあんまり信じてなかったけどでも一応と思った」。
「だって友達んとこはサンタさんのプレゼントなのにヨーカドーの値札シールだったっていうし」。
「ほんとにほしいものがあってもおかあさんに秘密にしてると届かないってのは変だし」。

ふんふん。そうか。
サンタさんがいないことに対して否定も肯定もしなかった。
そして大きくなったしね、という気持ちをこめて「そっかあ。そう思ったときがサンタさんからの卒業だって言うけどそうだねえ。じゃああんたもサンタさんには頼まないでおうちの人からのプレゼントってことでお店に直で買いに行く?サンタさんはプレゼントを待っているちっちゃい子たちのために忙しいし」と言ってみる。
息子、それもいやだなあという表情をするもののお手紙なんて・・という気持ちもあり、少し迷ってとりあえずお手紙を書き始める。
そんな息子のフクザツな気持ちがなんとなくわかってとてもかわいく思える。

「サンタさんがクリスマスの夜に枕元にプレゼントを届けてくれる」。
それを信じられる気持ちは「夢を信じる気持ち」につながるものだろうと思う。
夢を夢としてそのまま素直に大切にする気持ち。
サンタさんにいっしょうけんめいお願いしてクリスマスの朝にはほしいと思っていたものが届く・・・。
子供のころに経験したそのいっしょうけんめいな気持ちやわくわくどきどきした気持ち、「夢を信じる」その気持ちはきっと大きくなっても忘れないだろう。

だから・・・息子が「今年からは店に買いに行く」というならそれでもいいと思ったが、「サンタさんはいなかったんだよ。おとうさんやおかあさんがサンタさんなんだよ」とはこれからも言わないつもりだ。
うちにサンタさんがプレゼントを届けてくれるのも今年か来年くらいまでかな。
コドモたちに楽しいしあわせなクリスマスを演出してあげられる親としての役割もあと少しだろう。

さて息子のリクエストは「ボボボーボ・ボーボーボー(ジャンプ連載)全11巻」。
これは「でんぢゃらすじーさん(コロコロコミック連載)」とともに、かなりハジケてるまんが。
テレビアニメでもやってるけどそのぶっとびっぷりはとにかくすごい。
私も読むの楽しみー♪
クリスマスのあとはコミックス争奪戦かな。

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