鍵盤ハーモニカとヨダレ
2003年12月16日 日常☆ヨダレのハナシなので気持ち悪いと思われる方は読まないほうがいいです・・・。
ps.「ピアニカ」はヤマハ、「メロディオン」はスズキの商品名のようで。
「鍵盤ハーモニカ」が正式名称でありそう呼ぶのが正しいらしいので書きかえました。
職場の学校で2年生の音楽の鍵盤ハーモニカ練習をしていたときのこと。
音楽の補助で入っていたので個別にコドモたちの練習をみてまわっていた。
お題は「こぎつね」。
♪こぎつねこんこん やまのなかー というあの歌である。
「音鳴らないー」と男の子が声をかけてくる。
仮にハジメくんとしておく。
ハジメくんはイマドキめずらしいクリクリの坊主頭の男の子。
「戦後の日本」などという白黒の写真資料集に出てきそうな、ほっぺに赤いクレヨンでグルグルを書いたら似合いそうな子だ。
鍵盤ハーモニカは、本体と口に含む部分の「歌口(うたくち)」、歌口と本体をつなぐビニールホースで構成されている。
見ればハジメくんのビニールホースには穴が開いていてそこから空気がもれ、いくら息を吹き込んでもきれいな音が出なくなっている。
彼なりに一生懸命息を吹き込んでいるのだが、そこは「お子様」。
息といっしょに大量のヨダレもすでに投入されて、音といっしょにズッコズッコとヨダレの音が出ている。
穴を押さえようとするとそこからヨダレももれ出てきて指につく・・・。
ヨダレを切って穴を押さえながら吹かせてみるといい音が出た。
が、ハジメくんは鼻水もたれていて、その鼻水とさらなるヨダレと以前からのホコリなどで歌口が悲惨な状態になっていたのを私は見てしまった。
嫌な予感がしたので「・・なおってよかったね」と言ってそそくさと立ち去ろうとすると・・・
ハジメくん「せんせ、ここやってみて。こぎつねこんこん」。
前歯のない満面の笑顔でにっこりとハジメくんが差し出した手にはさっきのあのヌラヌラと黒光りした「歌口」が光っている・・・。
天使のように邪気のないハジメくんの笑顔と歌口とを一瞬にして見比べ、さらにそのやりとりを見ていた周囲の数人の子供たちの反応を推し量り・・・私は心の中で目を閉じながら歌口を受け取った・・・・。
とりあえずティッシュで歌口の表面のみはきっちりとふき取る。
意を決して歌口を口にくわえ鍵盤ハーモニカを吹く・・。
よし、嫌な顔は見せてないな。
周囲の子たちも成り行きに安心したのか自分の練習に戻っていく。
授業のあと、職員トイレでうがいをしたのは言うまでもない。
低学年の教室に入っているとこういう「体液レベル」のおつきあいは多々ある。
おしっこのおもらしなんてよくあることで、なんてことない。
低学年の子はうんこをおかあさまに拭いていただいている子もまだまだいて、ときどきケツ拭きもにこやかにうけたまわる。
和式トイレだと便器の中にちゃんとできない子もいて便器の外にバナナ状のモノが一本、なんてこともよくある。
ゲロったものの処理もするし、鼻をほじったその手で「せんせー」とだきついてくるのも日常茶飯事。
いちおうオトナだしお仕事なので嫌な顔はできないが・・・やっぱりやっぱりイヤだようっっっ。
自分のコドモ育てのときに経験していて免疫もあり「子供なんだもの。こういうもんだ」と思えるが、若い先生たちは人生観が変わるほどのショックらしい。
あとで担任の先生に言われる。
「せんせ、よくやったね。あの子、ものの管理悪くてきたなくしてるから。
私なら『やだー』って言っちゃうよ」。
うへー。
そう聞くとますます気管支のあたりまでムズムズしてくる・・・。
だってねえ・・「キモいからやだー!」なんて言ってもよかったのかなあ。
私がこれでかぜでもひいたら、間違いなくあのハジメウイルスが体内で増殖したものと思われる・・・。
きょうは早く寝よう。
ps.「ピアニカ」はヤマハ、「メロディオン」はスズキの商品名のようで。
「鍵盤ハーモニカ」が正式名称でありそう呼ぶのが正しいらしいので書きかえました。
職場の学校で2年生の音楽の鍵盤ハーモニカ練習をしていたときのこと。
音楽の補助で入っていたので個別にコドモたちの練習をみてまわっていた。
お題は「こぎつね」。
♪こぎつねこんこん やまのなかー というあの歌である。
「音鳴らないー」と男の子が声をかけてくる。
仮にハジメくんとしておく。
ハジメくんはイマドキめずらしいクリクリの坊主頭の男の子。
「戦後の日本」などという白黒の写真資料集に出てきそうな、ほっぺに赤いクレヨンでグルグルを書いたら似合いそうな子だ。
鍵盤ハーモニカは、本体と口に含む部分の「歌口(うたくち)」、歌口と本体をつなぐビニールホースで構成されている。
見ればハジメくんのビニールホースには穴が開いていてそこから空気がもれ、いくら息を吹き込んでもきれいな音が出なくなっている。
彼なりに一生懸命息を吹き込んでいるのだが、そこは「お子様」。
息といっしょに大量のヨダレもすでに投入されて、音といっしょにズッコズッコとヨダレの音が出ている。
穴を押さえようとするとそこからヨダレももれ出てきて指につく・・・。
ヨダレを切って穴を押さえながら吹かせてみるといい音が出た。
が、ハジメくんは鼻水もたれていて、その鼻水とさらなるヨダレと以前からのホコリなどで歌口が悲惨な状態になっていたのを私は見てしまった。
嫌な予感がしたので「・・なおってよかったね」と言ってそそくさと立ち去ろうとすると・・・
ハジメくん「せんせ、ここやってみて。こぎつねこんこん」。
前歯のない満面の笑顔でにっこりとハジメくんが差し出した手にはさっきのあのヌラヌラと黒光りした「歌口」が光っている・・・。
天使のように邪気のないハジメくんの笑顔と歌口とを一瞬にして見比べ、さらにそのやりとりを見ていた周囲の数人の子供たちの反応を推し量り・・・私は心の中で目を閉じながら歌口を受け取った・・・・。
とりあえずティッシュで歌口の表面のみはきっちりとふき取る。
意を決して歌口を口にくわえ鍵盤ハーモニカを吹く・・。
よし、嫌な顔は見せてないな。
周囲の子たちも成り行きに安心したのか自分の練習に戻っていく。
授業のあと、職員トイレでうがいをしたのは言うまでもない。
低学年の教室に入っているとこういう「体液レベル」のおつきあいは多々ある。
おしっこのおもらしなんてよくあることで、なんてことない。
低学年の子はうんこをおかあさまに拭いていただいている子もまだまだいて、ときどきケツ拭きもにこやかにうけたまわる。
和式トイレだと便器の中にちゃんとできない子もいて便器の外にバナナ状のモノが一本、なんてこともよくある。
ゲロったものの処理もするし、鼻をほじったその手で「せんせー」とだきついてくるのも日常茶飯事。
いちおうオトナだしお仕事なので嫌な顔はできないが・・・やっぱりやっぱりイヤだようっっっ。
自分のコドモ育てのときに経験していて免疫もあり「子供なんだもの。こういうもんだ」と思えるが、若い先生たちは人生観が変わるほどのショックらしい。
あとで担任の先生に言われる。
「せんせ、よくやったね。あの子、ものの管理悪くてきたなくしてるから。
私なら『やだー』って言っちゃうよ」。
うへー。
そう聞くとますます気管支のあたりまでムズムズしてくる・・・。
だってねえ・・「キモいからやだー!」なんて言ってもよかったのかなあ。
私がこれでかぜでもひいたら、間違いなくあのハジメウイルスが体内で増殖したものと思われる・・・。
きょうは早く寝よう。
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