「せんせー、きのうねえ誕生日だったんだよー」。
2年生の教室に行くといつも元気なヒロくん(仮名)が話しかけてくる。

「お祝いしたんだあー」と言うと「回転寿司行ったよ。イクラとか甘エビとか特別にいっぱい食べた」。
「あーよかったねえ。プレゼントは何もらったの?」と私。

ヒロくん「オトナのおもちゃ!!!」。
・・・・・んななななななにっっっ???

周りの子たちも「そうだよー。ヒロくんね一週間もまえに買ってもらったの。ずるいよー」
「いっしょにあそんだよね」
「すげーんだよなー」。

・・・オトナのおもちゃと言えばアレとかコレとか。
いやいやまさかアレなんて。
コレってこともないだろうし。
でもイマドキの親はアタシの理解を超えていること多いから子供が欲しがれば与えることもアリか。
子供たち何人かでアレやコレで熱心に遊んでいる姿をつい思い浮かべてしまう。

ヒロくん「すっごくはやいんだよ。こんどせんせー見にきて」。
「・・・はやいの?」と返答に困って私が言うと・・・
別の子「Nゲージ!」。

Nゲージとは鉄道模型のこと。
小さめだがずっしりとした重量感のある本格的な一品。
オトナのおもちゃとは「電車のおもちゃのオトナ版」という意味だったのか!
ふうーーー変なこと言わなくてよかった・・と胸をなでおろす。

そういえばヒロくんはいつも自由帳に電車の絵を描いていたっけ。
おとうさんと電車をわざわざ見に遠くまで行ったハナシもしていたし、プラレールをたくさん持ってるとも言ってたっけ。
それにしても「オトナのおもちゃ」とは。

子供の表現にはときどきキラリとダイヤモンドの輝きを放つものがあるが今回のもまさにそれ。
あまり大きな声では人に話せないし公(おおやけ)にもできないのが残念。
ここでひそかに書きとめておこうっと。

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