小学校に仕事に行っていて楽しみなことのひとつに「給食」がある。

小学校は自校式のところがほとんどなので、4時間目のちょうどおなかがすいた頃には校舎内にカレーやマーボ豆腐などのいい香りが漂ってくる。
小学生の給食着姿はなんとも言えずかわいいし、低学年の子が真剣な顔つきをして大きなおたまでスープを取り分けている姿もほほえましい。
何より自分で昼食の心配をしなくても準備されて食べるだけでいいってのが不精な私にはありがたやーなのである。

本日のメニューは「郷土料理」。
県産の地粉うどんをのっぺい汁に投入するものが主食。
そして地元でとれたブロッコリーにいちご。
そして「ゼリーフライ」。
ゼリーフライ・・・?
献立表にも「えっ。ゼリーのフライ?」と書いてあるだけで詳細は不明。
子供たちは甘いゼリーやグミのフライを想像したようだったが、私はなにか牛スジとかそんな感じのくちゃくちゃした食感のものかなあと想像していた。

・・・が期待はハズレ。
普通のなんてことないコロッケっぽい揚げ物であった。
給食時、放送が流れる。
「もともとは小麦粉にネギなどを入れてフライパンで焼いたフライという郷土料理に、当時のお豆腐屋さんがおからやじゃがいもを混ぜて揚げたものだと言われています。銭フライが訛ってゼリーフライとなったと思われます」だそうだ。
75へえー。

さて今週は「学校給食週間」。
資料によると給食が始まったのは明治22年のこと。
戦争のため中断された給食が再開されたのが昭和21年12月24日。
昭和25年に1月24日を学校給食記念日と設定されたとのこと。
地域差はあるだろうが「給食」と言えば戦後の学校教育を受けた人に共通する思い出のキーワードなのである。

毎年1月末に設定される学校給食週間では「食べ物の大切さを考えたり、給食に携わる人々の仕事を理解し感謝の気持ちを深める」というのがねらい。
と言っても、学年入り混じって食べる「交流給食」があったりデザートやパンの種類が選べる「セレクト給食」があったり、とお楽しみ企画が続く。
献立に「昔給食(コッペパン・すいとんなど)」「郷土料理」「外国の料理」があるのも特徴。

私が小学校の頃の給食といえば毎日かたくてまずいコッペパンだったが、今はパンだってパン屋のパンみたいにふわふわで甘くておいしい。
全部食べるまで席を立てなくて泣きながら食べている子がいる・・というのも昭和の時代のこと。
今はお残しだって全然オッケーだし、主食ひとつとっても「手巻き寿司」あり「自分で好きに具をはさむハンバーガー」あり「チョココーンフレーク」あり・・・。

それにしても、ラーメンやうどんを先割れスプーンで食べるという特殊技能はなんとかマスターしたものの・・・めん類はやっぱりスプーンじゃあ無理があるよー・・・。

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