仕事先の小学校で避難訓練が行われる。

「震度4の地震が起き、給食室から出火」という設定。
子供たちも事前に説明されているのでなんてことはないはずの避難訓練だが、「実際に起きていることとしていろいろ想像しながら避難しましょう」というのが今回のポイント。

11時訓練開始。
「訓練です。地震が起きました」と放送が入る。
小学生たちはすぐに自分の机の下に入る。
担任の先生は教卓の下へ。
「せんせーはやくかくれないと」とコドモに言われるが、私には隠れる机がなーい。
担任の補助として教室に入っているのであまっている机でもないと隠れる場所がないのだ。
「実際に起きていること」として考えれば、脳裏に浮かんだのは地震のため天井から降ってきた蛍光管が私の頭にグサグサとささっている光景。
こわすぎる・・・。

少しして次の放送が入る。
「地震はおさまりましたが給食室から火が出ました。指示にしたがって避難しましょう」。
防災頭巾をかぶりハンカチを口にあてて避難を始める子供たち。
並んで次々と教室から出て行くのに、ひとりだけ逃げ遅れている子がいる。
ランドセルや机の中を探しながら「ハンカチ、ない」と泣きそうだ。
そんな子たちを見るのも私の役割だが、早くしないと煙に巻かれてしまうー。

私はその子にハンカチを貸してやり手をとってみんなのあとを追いかける。
これまた実際のことならばどうなのか。
すでに私とその子は煙に巻かれているのか。
それともハンカチを貸してやったために私だけが息絶えているのか。
「女性小学校補助教員(35歳←うそ)、子供を助けようとして犠牲に」なんていう新聞の見出しが頭の中で踊る。
ううーん。

さて、無事校舎から避難。
ファイヤーボーイズならぬ消防署のおっさんたちがそろいの青い服を着て並んでいる。(着ぐるみキュータくんはいなかった)
お話がありその後、消火器の使い方の説明や実際に消火器を使った実演。
消火器は思ったより噴射する時間が短い。
30秒ほどだろうか。
うちも置いてあるからと安心してしまっているが、使えなきゃ意味がない。
もたもたしていると宙に噴射してハイおしまい、なのだ。
ちゃんと狙いを定めて使わなければいけないのだなあと思う。

さて以前も日記に「学校に掲示してあるナゾの言葉」として書いたが、避難訓練のときの合言葉はここの学校は「おかしもち」。

全国的には(ホントに全国で使われているのか)「おかし」、うちのコドモの学校では「おかしも」。
ここの小学校はちょっと欲張って「おかしもち」。
「お・・・おさない。か・・・かけない(走らない)。し・・・しゃべらない。も・・・もどらない。ち・・・ちかづかない」。

きょうも避難するときに先生が子供たちに「おかしもち、ですよー」と声をかけていたし、ふざけている子にも「おかしもち!」と言っていた。
知らなきゃなんのことかさっぱりわからん。
まさにナゾの言葉である。

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