冬ドラマ総括・その1「エースをねらえ!」
2004年3月16日 TV冬ドラマもそろそろ終わり。
次の最終回のウェーブが来る前に「エースをねらえ!」についてはぜひぜひ語らねばならない。
全9回と駆け足だったが、ストーリーもセリフも原作に忠実。
配役も私の中で30年来暖め続けてきた素敵な人たちをぶち壊しはしなかった。
はずしてほしくなかったのは・・・お蝶夫人の「よろしくてよ」と藤堂さんの「失敬」。
イマドキどうかと思ったが、きっちり入れてくれてファンとしてはうれしい。
第8話の「失敬」は藤堂さんの照れたような笑顔に思わず私も「おっ、ここで入れるか」とぷっと噴き出しそうだった・・・。
宗方コーチはかなりよかった。
和服、特に「お前をはなさない」のセリフのときの「クモの巣柄の和服」・・・。
原作を読んだ当時小学生だった私にはかなり印象的な場面。
そしてラストの「蘭子、花瓶の水を変えてくれ」。
・・・蘭子が戻るとコーチはすでに絶命しているのだった。
これもおさえてくれた。
さて、心配していた私の中での「永遠の憧れの藤堂さん」も吉沢悠というキャラの薄い俳優さん(すいません)のおかげで可もなく不可もなく。
藤堂さんのイメージは温存でき「素敵なセンパイ」のまま記憶の引き出しに・・・。
がーーー!
石垣佑磨くんやってくれたね。
私の「尾崎さん」のイメージは「ヤンキー母校に帰るのテツキ」で上書きされちまったよ・・・うう。
それと、途中出てきた水野真紀。
藤堂さんのお姉さん役(にしてはトシが・・)なのだが、かいがいしくひろみにお茶など入れたりして、なぜ里見先生の奥さんがここに?と思うほどアレとキャラ同じ。
・・・なんだったんだろう。
ラストの宗方コーチの日記で、「1月15日」とあり自分の記憶が確かだったこともうれしい。
「エースをねらえ!」が今回放送開始されたのも1月15日で、この日は宗方コーチの命日だったなあ、と記憶していたから。
まあ何はともあれコドモたちもいっしょに見て「私の人生に影響を与えた作品」の一端を共有できたこともうれしい。
原作を読んだ当時小学生だった私は、「エースをねらえ!」によって大人の世界をのぞいたように思いとてもあこがれた。
「女の成長を妨げるような愛し方はするな」とまで言ってくれる厳しく大きな指導者「宗方コーチ」。
素敵なあこがれの先輩だったのに大きく包み込むような愛情を示してくれるまでに近くなる「藤堂さん」。
自分を越えて世界にはばたこうとする後輩をもあたたかく見守る気高く美しい「お蝶夫人」。
とにかくみなさん器が大きくて・・・中学生や高校生になったらこういうすばらしい人々とめぐり合え、自分も成長できるのね・・・と小学生の私は思った。
現実は全然そんなことはなかったが。
テニス部にこそ入らなかったが、部活の練習がつらいときもひろみの一途さけなげさを思い出し、何度自分を重ね合わせてがんばったことか。
世界で活躍するテニスプレイヤーがまだいなかった30年前。
ひろみだって普通の家の子で高校でテニスを始めたのに世界にはばたいていくんだ。
お蝶夫人だって蘭子だってみんな「努力」してがんばっているんだ・・・そう思うことで私はずいぶん励まされたものだ。
とにかく「ベストをつくせ!」なのだった。
(あとでひろみは普通の子ではなくすばらしい素質を持っていたと知るが)
私の子供のころ「スポ根」モノはけっこう流行った。
当時は高度経済成長の波にのった時代だったので、「がんばればそれだけ報われる」という時代でもあった。
イマドキは景気も頭打ち、がんばっても必ずしも報われる時代ではない。
「みんなそれなり」「できないのも個性」の時代。
コドモたちも全体的におっとりのんびりしている。
人を押しのけてまで・・とか、ものすごく努力してまで・・というのは少なくともうちのコドモたちにはない。
いっしょに「エースをねらえ!」を見ていて「すごいね。ひろみがんばるね」などとコドモたちも感心して見ていた。
昔は当たり前だったその前向きな姿勢や「努力すれば報われる」という考え方も少しは受け取っただろうか。
ラストの場面。
世界で活躍するプロのテニスプレイヤーとしてのひろみはとてもかっこよく、私の中での彩ちゃんのカブはまたまた上がった。
が、30年来の私の疑問、宗方コーチはなんの病気だったのか・・・は解明されないまま封印されてしまったのであった。
次の最終回のウェーブが来る前に「エースをねらえ!」についてはぜひぜひ語らねばならない。
全9回と駆け足だったが、ストーリーもセリフも原作に忠実。
配役も私の中で30年来暖め続けてきた素敵な人たちをぶち壊しはしなかった。
はずしてほしくなかったのは・・・お蝶夫人の「よろしくてよ」と藤堂さんの「失敬」。
イマドキどうかと思ったが、きっちり入れてくれてファンとしてはうれしい。
第8話の「失敬」は藤堂さんの照れたような笑顔に思わず私も「おっ、ここで入れるか」とぷっと噴き出しそうだった・・・。
宗方コーチはかなりよかった。
和服、特に「お前をはなさない」のセリフのときの「クモの巣柄の和服」・・・。
原作を読んだ当時小学生だった私にはかなり印象的な場面。
そしてラストの「蘭子、花瓶の水を変えてくれ」。
・・・蘭子が戻るとコーチはすでに絶命しているのだった。
これもおさえてくれた。
さて、心配していた私の中での「永遠の憧れの藤堂さん」も吉沢悠というキャラの薄い俳優さん(すいません)のおかげで可もなく不可もなく。
藤堂さんのイメージは温存でき「素敵なセンパイ」のまま記憶の引き出しに・・・。
がーーー!
石垣佑磨くんやってくれたね。
私の「尾崎さん」のイメージは「ヤンキー母校に帰るのテツキ」で上書きされちまったよ・・・うう。
それと、途中出てきた水野真紀。
藤堂さんのお姉さん役(にしてはトシが・・)なのだが、かいがいしくひろみにお茶など入れたりして、なぜ里見先生の奥さんがここに?と思うほどアレとキャラ同じ。
・・・なんだったんだろう。
ラストの宗方コーチの日記で、「1月15日」とあり自分の記憶が確かだったこともうれしい。
「エースをねらえ!」が今回放送開始されたのも1月15日で、この日は宗方コーチの命日だったなあ、と記憶していたから。
まあ何はともあれコドモたちもいっしょに見て「私の人生に影響を与えた作品」の一端を共有できたこともうれしい。
原作を読んだ当時小学生だった私は、「エースをねらえ!」によって大人の世界をのぞいたように思いとてもあこがれた。
「女の成長を妨げるような愛し方はするな」とまで言ってくれる厳しく大きな指導者「宗方コーチ」。
素敵なあこがれの先輩だったのに大きく包み込むような愛情を示してくれるまでに近くなる「藤堂さん」。
自分を越えて世界にはばたこうとする後輩をもあたたかく見守る気高く美しい「お蝶夫人」。
とにかくみなさん器が大きくて・・・中学生や高校生になったらこういうすばらしい人々とめぐり合え、自分も成長できるのね・・・と小学生の私は思った。
現実は全然そんなことはなかったが。
テニス部にこそ入らなかったが、部活の練習がつらいときもひろみの一途さけなげさを思い出し、何度自分を重ね合わせてがんばったことか。
世界で活躍するテニスプレイヤーがまだいなかった30年前。
ひろみだって普通の家の子で高校でテニスを始めたのに世界にはばたいていくんだ。
お蝶夫人だって蘭子だってみんな「努力」してがんばっているんだ・・・そう思うことで私はずいぶん励まされたものだ。
とにかく「ベストをつくせ!」なのだった。
(あとでひろみは普通の子ではなくすばらしい素質を持っていたと知るが)
私の子供のころ「スポ根」モノはけっこう流行った。
当時は高度経済成長の波にのった時代だったので、「がんばればそれだけ報われる」という時代でもあった。
イマドキは景気も頭打ち、がんばっても必ずしも報われる時代ではない。
「みんなそれなり」「できないのも個性」の時代。
コドモたちも全体的におっとりのんびりしている。
人を押しのけてまで・・とか、ものすごく努力してまで・・というのは少なくともうちのコドモたちにはない。
いっしょに「エースをねらえ!」を見ていて「すごいね。ひろみがんばるね」などとコドモたちも感心して見ていた。
昔は当たり前だったその前向きな姿勢や「努力すれば報われる」という考え方も少しは受け取っただろうか。
ラストの場面。
世界で活躍するプロのテニスプレイヤーとしてのひろみはとてもかっこよく、私の中での彩ちゃんのカブはまたまた上がった。
が、30年来の私の疑問、宗方コーチはなんの病気だったのか・・・は解明されないまま封印されてしまったのであった。
コメント