「砂の器」も終了。
これで今期のドラマはついに終わっちまったなー・・・残念。

冬ドラマはなかなか充実していてひさびさにかなり楽しめた。
原作がしっかりしているドラマは見ごたえがあるのでおもしろい。
あの名作をドラマ化!なんていうのはとりあえずチェックする。
時間があれば原作も読んでドラマと比較するのも楽しい。

今回はなんといっても「白い巨塔」。
これは原作も読んでいないし田宮版も見ていないのだが・・。
「財前教授の総回診です」・・・・このアナウンスを聞くとわけもなくゾクゾクした。
妙に白くて明るい病院の廊下を財前教授が部下(?)を引き連れて歩くさまは回を重ねるごとに凄みさえ感じられるようになった。

私は医療モノが好き。
病院を舞台にしたドラマは身近なのに知らない世界なのでとても興味深い。
半年間欠かさず見たおかげで、今となっては私の中では唐沢くん=財前教授。
街で見かけるクシの跡も鮮やかなオールバックの妙齢の男性=財前教授、である。

やっぱりうまいのは、鵜飼医学部長役の伊武雅刀、東教授の奥様役の高畑淳子、弁当屋佐々木さんの奥さん役のかたせ梨乃。
みなさんまさに「役者」である。
私としては「くれない会」の場面がかなり好きだったのだが後半はあまりなかったのが残念。

さてこの「白い巨塔」、関西弁じゃないのが気になったのだが・・・。
関西の方、気にならなかったのだろうか。
それとも下手な関西弁で演られるよりまだいいのか。
病院関係者はともかくとして、弁当屋さんまで標準語ってのはどうだったんだろう。

そして「砂の器」。
松本清張はかなりハマった時期があって何作も読んでいる。
が、昔のことでストーリーもうろ覚えだったので原作を読み直す。
原作は、まず殺人事件があってその謎解き。
たたみかけるような展開がおもしろく文庫本上下を一気読みしてしまう。
かなり引き込まれるストーリーと謎解き。読了すればもうドラマなんて見なくていいってほど。

その時点で、時代背景の違いをどう設定するのか、ということが気になる。
原作は昭和20−30年代の話で、父子が放浪の旅をしたのは父がハンセン氏病を患っているため。
子が別人として再生するのは、戸籍が空襲で焼けたのを利用して別人になりかわったため。
「ハンセン氏病」「空襲」は現代のドラマでは使えないだろう・・・と思っていたら、ドラマではかなり無理がある「設定」になっていた・・・。
父子が放浪の旅に出たのは、父が30人もの人を殺してしまったため息子を連れて逃亡したということ。
別人に成り代わったのは「昭和57年長崎集中豪雨」のどさくさにまぎれて、ということ。

んー・・・「逃亡」したってなあ指名手配されてるんだから現代の世の中すぐに捕まりそうだけどな。
集中豪雨で救助されて自己申告して別人に・・ってのも身元確認しっかりするだろうし、和賀くん本人の遺体はどうしたんだ?とか・・。
そのあたりが中居くんのピアノほど無理があるものの、映像も音楽もかなり良く、父子が逃亡の旅をする場面での風景はとても美しく重厚な音楽とあいまって見ごたえがあった。

が、日曜の夜のドラマとしては重くて暗くて・・・明日からまた仕事だなと思うときにカンベンしてちょうだいって感じ。
日曜の夜は秋ドラマの「末っ子長男」程度の内容のなさでよろしい。

さて先日コンビニで雑誌を立ち読みし春ドラマの予告をパラパラと見たがなんだかどれもイマイチ。
おっこれはっと私のアンテナに引っかかるものはなかった。
次回のおすすめドラマがあったらぜひ教えていただきたいものです。
よろしく♪

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