映画の日、娘と「クイール」を見に行く。
犬のかわいさを見に行く、または感動で泣きにいく、「クイール」はそんな映画だと思っていたのだが予想はいい意味で裏切られる。
ラスト近くで訓練士の多和田さん(椎名桔平)の言葉にあるように、普通の盲導犬の「普通の一生」が淡々と描かれている。
育ての親、パピーウォーカー、パートナーとのお別れはもちろん悲しいし、クイール自身が一生を終えるシーンも涙が出そうだったが、「泣き」の映画とは違う。
この程度のストーリーなら私も娘も「動物奇想天外」や「ぽちたま」でいつも見ているし泣かされている。
興味深かったのは、盲導犬の一生を追うことで、こうして盲導犬は訓練されていくんだなということ、そしてこんなふうにして人間との信頼やコミュニケーションをはぐくんでいくんだなとわかったこと。
人間と違って、犬は愛情には愛情で、信頼には信頼できっちりと応えてくれる。
人間を信頼して見つめる犬の目は最高にいい。
訓練を受けて一人前の盲導犬になっていく、そんな犬たちを見ているのも気持ちがいい。
訓練士の多和田さん(椎名)の超然・毅然とした雰囲気も好感が持てたが、なんと言ってもクイールのパートナーとなる渡辺さん役の小林薫がいい。
初めはそのへんにいそうな偏屈なおっさんだなあ、と好感が持てなかったのだが・・・
多和田さんに励まされクイールといっしょに過ごすうちに徐々にクイールとの信頼ができていく。
その過程が丁寧に描かれていてとてもよかった。
初めは「犬っころに手なんか引かれていくなんて」と人の話も聞かずに言う渡辺さん。
訓練施設の部屋で初めてふたりっきりにされたときの間の悪い感じの渡辺さんとクイール。
自分たちだけが卒業できずに部屋のすみっこで何か考え込んでいる渡辺さんを励ますクイール。
危ないからと止められたのに夜出かけ、やっとビールを買えたときの満足そうな渡辺さんとクイール・・・。
さりげない日常の積み重ねで「信頼」が深まっていくんだなあと思う。
娘は映画終了後、一言目に「犬の訓練士になろっかなー」と言ったほど。
動物が好きで、人の役に立つことにも喜びを感じ、なおかつ何かを教えるのが好き、そんな娘にはいいかもしれない。
娘はちょうど三学期の総合学習で「福祉」を勉強していた。
「点字」や視覚障害者の方々の日常、学校などで盲導犬の役割を知ってもらうための犬たちについてもますます関心を持ったようだった。
「犬がかわいい」というだけでなく、福祉の分野で啓蒙される映画でもあるので娘と見てよかったなあとも思う。
なによりやっぱり犬はいい。
ますます犬が飼いたくなる私と娘であった。
犬のかわいさを見に行く、または感動で泣きにいく、「クイール」はそんな映画だと思っていたのだが予想はいい意味で裏切られる。
ラスト近くで訓練士の多和田さん(椎名桔平)の言葉にあるように、普通の盲導犬の「普通の一生」が淡々と描かれている。
育ての親、パピーウォーカー、パートナーとのお別れはもちろん悲しいし、クイール自身が一生を終えるシーンも涙が出そうだったが、「泣き」の映画とは違う。
この程度のストーリーなら私も娘も「動物奇想天外」や「ぽちたま」でいつも見ているし泣かされている。
興味深かったのは、盲導犬の一生を追うことで、こうして盲導犬は訓練されていくんだなということ、そしてこんなふうにして人間との信頼やコミュニケーションをはぐくんでいくんだなとわかったこと。
人間と違って、犬は愛情には愛情で、信頼には信頼できっちりと応えてくれる。
人間を信頼して見つめる犬の目は最高にいい。
訓練を受けて一人前の盲導犬になっていく、そんな犬たちを見ているのも気持ちがいい。
訓練士の多和田さん(椎名)の超然・毅然とした雰囲気も好感が持てたが、なんと言ってもクイールのパートナーとなる渡辺さん役の小林薫がいい。
初めはそのへんにいそうな偏屈なおっさんだなあ、と好感が持てなかったのだが・・・
多和田さんに励まされクイールといっしょに過ごすうちに徐々にクイールとの信頼ができていく。
その過程が丁寧に描かれていてとてもよかった。
初めは「犬っころに手なんか引かれていくなんて」と人の話も聞かずに言う渡辺さん。
訓練施設の部屋で初めてふたりっきりにされたときの間の悪い感じの渡辺さんとクイール。
自分たちだけが卒業できずに部屋のすみっこで何か考え込んでいる渡辺さんを励ますクイール。
危ないからと止められたのに夜出かけ、やっとビールを買えたときの満足そうな渡辺さんとクイール・・・。
さりげない日常の積み重ねで「信頼」が深まっていくんだなあと思う。
娘は映画終了後、一言目に「犬の訓練士になろっかなー」と言ったほど。
動物が好きで、人の役に立つことにも喜びを感じ、なおかつ何かを教えるのが好き、そんな娘にはいいかもしれない。
娘はちょうど三学期の総合学習で「福祉」を勉強していた。
「点字」や視覚障害者の方々の日常、学校などで盲導犬の役割を知ってもらうための犬たちについてもますます関心を持ったようだった。
「犬がかわいい」というだけでなく、福祉の分野で啓蒙される映画でもあるので娘と見てよかったなあとも思う。
なによりやっぱり犬はいい。
ますます犬が飼いたくなる私と娘であった。
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