オトナの階段

2004年4月29日 日常
GWである。
お金がないのに休みが続く、というのは困った状況で3度の食事を考えるだけでも頭が痛い。
おまけにダンナにごろごろされるかと思うと・・・・。

夏休み、冬休みなどの長期休みの前やGWの前には学校から保護者様あてに「事故防止のお願い」というお手紙がくる。
「ご家庭におかれましても事故防止につとめてきただき、お子様の健全育成の機会としていただけたら・・」というアレ。

小学校なんかはもう7年目ということもあり、毎年毎年よくもまあ同じ内容でよこすもんだよ、と思うほど同じ文章。
夏には浮き輪かかえてる子供の絵、冬には雪だるま作ってる子供の絵までいっしょで、・・ったく少しは創意工夫がないものか、とも思うほど。
が、こんなものは配布することに意義があるのであり、「こういうお手紙を学校側はちゃんと出してますよ。あとは家庭にまかせましたからね。休み中になにかあったって知ったこっちゃないですよ」ということなんだろう。

小学校からの「連休中の事故防止のお願い」は、毎度の内容であった。
「交通安全に気をつけましょう」とか「水の事故に気をつけましょう」とか。
はいはい。わかってますよ。

中学校からの「連休中の事故防止のお願い」。
今年初めていただくこのお手紙。
「交通事故防止」の次に「誘拐や性的被害の防止」ときた。
へえー。「性的被害」か。オトナになったってカンジ?
と読みすすめていくと・・・
「無断外泊や深夜徘徊の防止」「テレホンクラブや出会い系サイト等携帯電話に関わる事故発生の防止」「飲酒喫煙や薬物乱用などによる事故発生の防止」とある。

中学校の制服を着てはいるが、普段の言動はあいかわらずで小学生のままのまだまだかわいい息子。
が、「中学生」ってのはこんな世界もあるっていうことなんだなあ。
なんだか未知の扉を開けてオトナの世界に踏み出すっていう感じだよね?
・・・などと私がお手紙を読みながら息子に言うと、息子コロコロコミックに夢中で聞いちゃいない。

自分が中学生のときは「先輩」という存在がやけにオトナっぽくて怖くて、廊下なんかですれ違いそうになったら道をゆずり会釈をした、そんなことを思い出す。
制服がシワにならないように気をつけたり、大人料金でバスに乗ったりしたとき「ああ、中学生になったんだなあ」と少し誇らしげに思ったことを思い出す。
息子の中学にはコワい先輩なんていないんだろうか。
中学生になったなあと感激することなんかもあるんだろうか。

「中学生になったなあーって思うときってどんなとき?」
・・・返事がない。もう一度聞く。
息子「・・・ん。あ。給食の納豆にカラシがついてたとき」。
・・・・そう。

それでもみんながなんでもない顔をしてカラシを入れて食べたので、息子も同じようになんでもない顔をして食べたという。
「オレ、確実にオトナの階段を一歩登ったね」という息子。
・・・こんなもんである。

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