ドキドキお泊り

もうすぐ娘は2泊3日の宿泊学習に行く。

息子はサッカーチームの合宿だのスキー合宿だのがあったが、娘にとっての集団でのお泊りは幼稚園の「お泊り保育」以来。
息子の宿泊学習のときは出発前日の夜になっても自分で準備せずこちらがヤキモキした。
が、しっかり者の娘は「準備、準備」と先月のうちから何度も持ち物をバッグに詰めたり「しおり」を熟読したりしている。

準備、といっても新しく買ったのはパジャマとサニタリーショーツくらいのもの。
宿泊学習にそなえて女の子たちは特別にお話があり、生理用ショーツとナプキンを持ち物に加えるように説明されたということ。
娘にはまだ早いなあと思ったが、流れにのってかわいいサニタリーショーツとついでにブラも買う。

自分のコドモのためにこういうものを買う、というのはものすごく不思議な気分。
10年前、男の子の母だった私が初めて女の子用のピンクの紙オムツを買いにいったときも不思議な気分だった。
小さい女の子というのはやっぱりかわいくふわふわしている生き物で、無条件に守ってあげたくなる存在。
その幼い生き物のためにピンクのかわいらしい紙オムツを買う。
男の子の育児に悪戦苦闘していたそのころ、「うちにも女の子が来たんだなあ・・・」とうれしいような気持ちがまあるくなるような、そしていまひとつ実感がないような、そんな不思議な気持ちだったのを覚えている。

さて、いよいよ出発が間近に迫ったきょう、娘が言う。
「やだなあドキドキする・・・お風呂入るの」。
そうかそうか。いつまでも無邪気なコドモだと思っていてもやっぱり成長してるのね。
そういえば私も修学旅行のときはハダカになるのが恥ずかしくて風呂に入らなかったなあ。

・・・と思ったら娘、「だってメガネはずすんだもん」。
えっ、ハダカが恥ずかしいんじゃなくてメガネをはずすのが恥ずかしいのか。
娘は遠視用を1年生のときからかけている。
友達の間ではそれが普通だから素顔は恥ずかしいらしい。
話を聞いていた息子、「メガネはずすのとパンツぬぐのとどっちがイヤなんだよ」。
娘「えー。うーん・・・メガネはずすほうがイヤ」。
息子「バカじゃーん」。

息子は笑うが、私もメガネをかけていたころは確かに人に素顔は見せたくなかった。
パンツ脱ぐのとどっち？と問われればどうかと思うが。
まあ、みんなでお風呂に入ったりお泊りしたり・・・。
今からドキドキわくわくの娘である。