抜けた歯は

2004年6月18日 日常
娘の歯が抜ける。
思えば「コドモの歯が抜ける」のはひさしぶり。

そういえば、息子の歯はもう全部生え変わってしまったのだろうか。
最近、「歯が抜けた」なんて聞かないな。
娘の抜けた奥歯を手に乗せしみじみと見る。
この歯はいつ生えたんだっけ、娘が幼いころからいっしょにきょうまで過ごしたんだな。
お役目、ごくろうさま。ありがとう。

生え変わりのために抜けた子供の歯というものは虫歯もないし根もないから小さくてかわいらしい。
抜いた親知らずなどの根がしっかりとある不気味な大人の歯と比べると、つるつるしていてまるっこい。

コドモたちが幼稚園・小学校低学年のころは歯の生え変わりの時期なので、息子か娘の抜けた歯をしょっちゅう目にしていた。
「おかあさん!見て」とうれしそうに手に乗せて見せてくれたり、にーっと前歯のない顔で笑ったりするコドモたちの様子は今も思い浮かぶ。
一本だけ抜けた前歯のすきまにストローをはさんで「歯をとじてても飲める」なんて得意そうにジュースを飲んだり。
二人同時に同じ場所の歯が抜けたこともあった。

私は自分が子供のころそうしていたから、コドモたちの歯が抜けるたび「いい歯が生えますように!」といいながら投げさせる。
上の歯なら2階のベランダから下に向かって、下の歯なら庭から上に向かって。
幼いころはなかなか遠くまで歯を飛ばせなかった娘も、今ではコントロールもよくけっこう遠くまで弧を描けるようになった。

職場の小学校で聞いた話だが、最近は子供の抜けた歯を箱に入れたりして残しておくようで・・・。
「ディズニーランドのチョコの缶に入れてるの」とか「ガチャポンのカプセルにためてる」とか、小学生たちが教えてくれる。
「えっ。自分でためてるの?」というと「ママが引き出しにしまってる」。
もちろん昔ながらに外に投げている子もいたが、そのとき聞いた半数の子たちが「秘密の箱にためてる」という答え。

考えてみれば、子供の歯なんて母からすればきれいでかわいいものなので「記念」にとっておきたい、とも思うだろう。
私もその話を聞いて「あーとっとけばよかったかなあ」と少し後悔した。
でも、引き出しの中の箱を開けるとガチャポンのカプセルに抜けた歯がコロコロ・・・ちょっとブキミかもしれないな。

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