スパイダーマン2

2004年7月22日 映画
「スパイダーマン2」を見る。

1はDVDで見た。そのスピード感やワクワク感、続編がある終わり方に、「2は絶対大きなスクリーンで見る!」と誓っていた一本。
ビルの谷間を縦横無尽にびゅんびゅん飛び回るスパイダーマンを大スクリーンで見られてとてもうれしい。
このスピード感・爽快感はやはり大きなスクリーンで見てこそ。
重力を無視したような自由な動きに思わずトリ肌がたつ。

ドック・オクもいい。
自分が制御するはずのアームにのっとられてしまうその表情や奇怪な動き。
スパイダーマンのアクション、ドック・オクとの対決シーンだけでも映画館で見た価値あり。

が、それだけではないのだ。
ヒーロー業もいろいろとつらいんだなあ・・・なんてヘンなところに共感できるってのがこの映画のポイント。
そうだよね。若いんだし今一番楽しいときなんだから、人助けよりもやりたいことってたくさんあるよね。
そんな気持ちで主人公に寄り添える。

スパイダーマン演じるトビー・マクガイアが目元口元かわいらしく愛嬌があり、「等身大の悩めるヒーロー」がばっちりハマる。
クモの糸が出なくなって、ビルの最上階からエレベーターで降りなければいけないシーンやスパイダーマンの衣装をコインランドリーで洗濯するシーンは爆笑。

仮面ライダーにしろタイガーマスクにしろ、「変身している人」が素顔を見られたヤバいんじゃ・・というのはそうでもないようで、今回はマスクなしのスパイダーマンの場面が何度かある。
特に電車を止めるシーン。
まさに身体を張って暴走した電車を止めて人々を助けるのだが、助けた後に人々がスパイダーマンをいたわるシーンは思わず涙が出た。
そのとき彼は素顔を見せているにもかかわらず、人々は身体をはって自分たちを助けてくれたヒーローをやさしい暖かい目で見つめる。
ありかよ?とつっこまずに素直に見ることで、ものすごく感動的でいい場面になる。

「1」でスパイダーマンとしての能力に目覚め、「2」でスパイダーマンとしても生きていこうと決断する。
自分はこれでいいのか・・・そうだこれでいいのだ、と悩んで考えた末に出した決断は迷わない。
「自分のあり方」に悩み、乗り越えて初めて成長する。

そんな成長のストーリーは先日見た「ハリーポッター3」にも通じていて、トビー・マクガイアとダニエル・ラドクリフがだぶって見えた場面もある。
ダニエルくんの微妙なアゴ割れラインが気になっていた私は、トビーのアゴ割れも気になり(アゴ割れにいいイメージなし。すいません)、それでもダニエルくんもこんなふうな青年になるならなかなかよし、と本編とは関係ないところで安心した。

「小ネタで笑って大技で興奮。3への仕込みもバッチリ」。
何かにそう書いてあったがまさにの通り!
ついでに言うとせつない恋愛映画でもある。
私たちの隣に座っていた高校生っぽいカップル・・・彼女がとっても感激していた。
ヒーローのダメダメっぷりも適当にあってヒロインもいまいちかわいくもない。
こんな映画、デートに最高にふさわしいのでは。

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