太陽のトマト

2004年7月26日 日常
この季節になると「おいしいトマト」が食べたくなる。

太陽と土と雨、大自然の恵みを受けて赤く大きく熟した旬のトマト。
お盆になって実家に帰れば、それこそ大きなザルでいっぱいのトマトが毎日とれるのでトマトざんまい。
朝、畑でとれたてのトマトをざくざくと切って大皿いっぱいにのせ食卓に出す。
ドレッシングも何もかけないシンプルな食べ方が一番おいしい旬のトマト。
じりじりと照りつける夏の太陽を見ると、実家で食べるその甘味と酸味がほどよくマッチした夏のトマトを思い出す。

「トマトが熟すと医者が青くなる」。
毎年、食卓のトマトを前に父が言う言葉。
体を冷やす性質があり、のどのかわきを止め体液を補充し消化を助けるはたらもあるというので、まさに夏の食べ物だそう。
トマトに含まれるリコピンがガンを予防し細胞の老化を防ぐと何かに書いてあったっけ。

一年中トマトはどこでも食べられる。
でもスーパーで売られているトマトは形はいいが味がいまいち。
太陽の恵みがぎゅっと詰まったような甘みはあまりない。
一個150円もするようなトマトならそれなりにおいしいのだろうが、私の中では昔から「畑でたくさんとれる野菜」なのでそんなに出してまで買う気にはならない。

子供のころには、夏にはいつも切って砂糖がかかったトマトが冷蔵庫で冷やされていた。
砂糖はトマトの水分を吸って溶けるのでほどよくなじみ、ひんやりしておいしい夏のおやつだった。
熟したトマトだからこその味であり、母としてもあまったトマトをなんとか消費するための策だったのだろう。
今、同じようにしてみてもここらのスーパーで買ったまだ硬いトマトではあの風味は出ない。

以前日記にも書いたがうちのコドモたちは「トマトの砂糖がけ」が好き。
幼いころにためしにトマトに砂糖をかけてみたらよく食べたのでそれ以来ずっとそうしている。
トマト、といえば砂糖をかけて食べるもの、と思っているかもしれない。
野菜だって果物だってその季節にとれたものをシンプルに食べるのが一番おいしいのだけど、「すっぱいだけ」のスーパーの安いトマトにはなかなか合ってる食べ方かも。

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