お台場でレトロ

2004年10月18日 日常
先週のこと。主婦仲間たちとお台場へお出かけ。

最近でこそめっきり出不精になってしまって汐留も六本木ヒルズも未踏の地だが、私はけっこう流行にはのるほうだった(過去形・・・しくしく)。
お台場も数年前に何度か行きあちこちふらふらした。
オトコと観覧車に乗ったりしたのも過去の思い出である・・・。

さて今回のお台場探索の目的は、まだ行ったことがないという主婦仲間のためのフジテレビ見学。
そしてデックス東京ビーチ内にある「台場一丁目商店街」と「台場小香港」。
朝イチでフジテレビをさくっと見学したあと、自由の女神や海浜公園をまわってデックス東京へ。

まずは「台場小香港」。
エレベーターを降りるとそこは異国情緒たっぷりな香港の町。
といっても私は香港なんていったことがない。
が、照明を落としたうさんくさいあやしげな路地裏、活気のある屋台街などなど「香港ってきっとこう」という雰囲気が再現されている。
街全体にエスニックな香りが漂い、屋台の店先には中華まんのあたたかい湯気がゆれる。
客引きの声があちこちから聞こえ、色鮮やかな中国獅子舞が踊る。
風水の店で水晶玉やパワーストーンなど見る。
これはこれで楽しかったのだが・・・。

次に行った「台場一丁目商店街」。
ここは「日本中が元気だった昭和30年代の下町」を完全再現。
提灯やセルロイド製の商店街の飾りが下がる町並み。
所狭しと並ぶ駄菓子やなつかしの文房具類が裸電球に照らされる。
街角ではバナナの叩き売りや紙芝居。
とうふ売りのラッパの音が聞こえる。

まさに「食堂」といった趣のお店でランチを注文。
一枚のお皿にご飯・しょうが焼き・キャベツの千切り・スパゲッティナポリタン。パセリとオレンジが添えられる。
スプーンの先は紙ナプキンでくるまれ、くるっとひねってあるあたりがなんともレトロ。
そういえば昔、こういう「型ぬき」のご飯が都会風なカンジがして、私と妹はご飯茶碗でお皿に型ぬきしたっけなあ。
味もちょっと濃い目で洋食屋さんの味付け。
BGMは昭和の歌謡曲。
朝丘めぐみの「私の彼は左きき」だとか天地真理の「虹の向こうに」だとかが流れる。

昭和30年代の、というよりは「昭和の」下町。
街角には縦長のふたを開けてビンを引っ張り出してとる形の自動販売機。
プレイランドには初期のテーブル型「パックマン」や「インベーダーゲーム」。
「君は名古屋撃ちを知っているか」の文字が泣かせる。
とにかくあちこちからなつかしビームが出ていて、私たちはクレしん「オトナ帝国の逆襲」のヒロシ状態であった。

美空ひばりが大好きだったフレンチトーストを出すお店などもあって、私たちよりも50代の人が行ったらもっと郷愁を誘われるかもしれないな。

「売っているのはここだけ!」という売り言葉についひかれて私は「ケロリン」の湯桶を購入。
よく銭湯に置いてあった、あの黄色いプラスチックのケロリンの桶。今でもあるんだろうか。
関西型と関東型があるそうだ。
両方買ってくればよかった・・・というのが心残りである。

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