先週、職場の小学校で3年生の先生が、子供たちに紹介していた本。
礼儀やマナー、社会のルール50がカラフルな絵本仕立てで書かれている。
字も大きくてオールふりがなつきなので小学校1年生でも読める。

たとえば・・・「ルール2・相手の目を見て話そう」。
「ルール7・口をふさいでせきやくしゃみをしよう」。
「ルール24・しかられている人のほうを見ない」。
「ルール32・だれかとぶつかったらあやまろう」など。
これから社会に出て人と関わっていく子供たちにとっては、こんなふうにルールをはっきりとわかりやすく説明してある本を読むことはとても大切だと思う。

しかも、それぞれについて「なぜそうしなければいけないか」もわかりやすく説明してある。
全体に流れているのは「相手を尊重しよう。感謝しよう」という姿勢。
相手を大切に思うからこそ、「お客様を歓迎しよう(ルール22)」であり、「お世話になった人にはお礼を言おう(ルール37)」なのである。

まさに「当たり前のこと」。
この本に書かれているルールはわかりきっていることで、いまさら「あっそうなんだ」と初めて知ったことはない。
きっと大人はみんなそうだろう。
でも、あらためて「あっそうだよなあ」と確認できる。

訪問介護で伺っているお宅に、脳梗塞の後遺症でちょっと言葉の不明瞭な方がいる。
帰りがけに、「今度はだれがくる?」と聞かれて・・・シフトは上の人が決めることで私にはわからないので「うーん○○さんでしょうかね」と言う。
すると「○○さんはもうこない。あの人は人の目をちゃんと見ないで話を聞くからおこってやった。こっちは言葉がはっきりしないからちゃんと顔を見て話をしたいのに」とのこと。
ああそうなんだ・・・とはっとさせられる。
「じゃあまたよろしく」と言われて帰ってきたので、私はとりあえず合格だったということか、と一安心。

「相手の顔(目)を見てきちんと話す・聞く」。
これは「相手に敬意を表すため」と「みんなのためのルールブック」にも書かれている。
ともすれば、忙しさとかめんどくささとかに流されて適当に話を聞いたりすることもあるけれど、それって相手に敬意を払ってないってことだもんなあ。
やっぱり気になる人は気になるのだろうし、相手に適当にあしらわれると「ホントに聞いてるのかな」と私だって思う。

ルールの最後のほうにはこんなのもある。
「ルール45・前向きに生きて人生を楽しもう」。
「何かがうまくいかなくても、ふきげんになったりせずに切り抜ける方法を考えよう。自分にできる最善のことをしてそれでも解決できないときは悩むのをやめて前進しよう」。
なんか、こういうのもいいなあと思わずにっこり。
うまくいかないとき、そのマイナスの面にとらわれているとますます抜けられなくなることが多い。
「ふきげん」になるのなんて最悪のこと、と私も経験上わかる。

この本、今ならどこの書店でも平積みにして置いてあるのでは?
絵本仕立ての「子供向け」1000円と、さらにくわしく説明してある「大人向け」1470円と二冊、草思社より出ています。

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