今年も残すところ1ヶ月。
年賀状はダンナの担当だとして・・・クリスマスの季節である。

早ければそれだけ長く楽しめる、と例年なら勤労感謝の日あたりで出すクリスマスツリー。
今年はなんとなく気分がクリスマスモードにならず、やっと今日飾り付けをする。

街に行けばイルミネーションがきれいだしあちこちのお店の中はもうクリスマス一色。
新聞の広告だってクリスマス商戦だ。
夕方住宅街を歩けば気の利いた家々の軒先はさまざまな電飾で彩られている。
だから「クリスマスの季節」なのはわかっていたのだけれど、今年は今までと違って気分が盛り上がらないのはなぜか。
「幼いコドモ」がうちにはいなくなったからか。

コドモたちが小さいころは、ツリーの飾りつけだってプレゼントだってお料理だって何をどう工夫しようか考えるだけで楽しかった。
クリスマスが近づくとサンタさんにお手紙を書いたり、クリスマスの歌のビデオを繰り返し見たりした。
実際、幼い子供というのは体いっぱい顔いっぱいで喜びを表現する。
お菓子がたくさん入っている赤いサンタさんのブーツに喜び、ツリーに飾るキラキラの電飾に喜び、スープに入った星型のにんじんで喜び・・・クリスマスに限ってだけ思い出しても、数え切れないほどの喜びをコドモたちからもらったんだなあと思う。

いつまでもコドモだったが中学生になってやっぱり少しは成長した息子。
小5とはいえ女の子の成長は兄より早く、しっかりものの娘。
最近になってそれぞれの世界を持ち始め、去年までとは違うなあと思う場面が多くなる。

何日か前、息子に聞いてみる。
「今年はクリスマスどうする?」。
「うーん。DSでいいし。ヤマダで買って。ポイントつくから」。
・・・でいい、って言ったって、高いじゃん・・・。
まあ中学生だからいまさらサンタさんでもないか、なんて思っていると、息子おもむろに、
「去年さあ、夢こわされたんだよね。6年ときはサンタさんに手紙も書いたしどうかなーなんて思ってたけど。
だれかが先生に『サンタさんなんていないよね』って聞いたら『いるわけないでしょ。信じてんの?』ってあっさり。いないって思っててもそう言ってほしくなかったっていうか。なんかがっかりだったし」。

・・・そっか。
自分がサンタさんの存在を信じなくなり、クリスマスプレゼントをお店で「買う」ようになったのはいつだったか。
それでもやっぱり、サンタさんにプレゼントをお願いしたときの一生懸命な気持ちや、待つ間のわくわくした気持ち、クリスマスの朝枕元にプレゼントが置いてあったときの驚きは覚えている。
せめて小学生のうちは「夢」を「夢」として持ち続ける気持ちと環境があってほしいもの。
「まあ、うちには小学生がいるんだから夢をこわすようなことは言わないでよ」と一応言っておく。

さて、娘。
「今年はどうするの?」と聞くと、にやっと笑って「お手紙に『サンタさん、犬ください』って書こうかな」。
これはまさしくサンタの存在を疑いつつ私をためしている表情。
犬じゃ散歩やらなんやらこっちが大変だよと「いや。サンタさんは『ナマモノ』は扱わないみたいだよ」とあせって、私。
「○ちゃんとこはサンタさんからハムスター届いたよ。書けばサンタさんは願いをかなえてくれるんでしょ」と娘。

その場はごまかしたが・・・娘にとっては半信半疑のサンタさんの存在。
今年は娘にだけサンタさんがくることになりそうだけど、夢をこわさずにその説明やら演出をどうすればいいのか、今までとは違うクリスマスになりそうだ。

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