なめちゃだめっっっ！

やめとこうかな・・・と思ったもののやっぱり書いちゃうっっっ！

二学期終業式の日。
さっさとオコサマたちには下校していただき、私たちは豪華料亭の仕出し弁当で昼食会だった。
ここまでは先日の「だいありー」。
そのときのケーキ争奪戦で私は「見てはいけない衝撃的な現場」に遭遇する。

運動会のときに二人三脚をいっしょにやるはずだったイケメン先生。(9月20日参照)
福山雅治似のさわやか系ですらりと長身。
この業界においとくにはとっても惜しいタイプ。
好きなタイプというわけではないが鼻筋の通ったいいオトコ、しかも話していてもおもしろい。
ときどき交わす会話やウワサ話により、独身であり結婚はしたくないと思っているらしい。
年のころは30ちょい前と思われるが生活臭が全くないのはそのためか。

昼食会のときはたまたまクジで近くに座ることになる。
そしていよいよケーキタイム。
私はヘーゼルナッツのケーキ、彼は洋梨のケーキを選び「うわーかわいいー♪(注・ケーキの飾りつけが)」などと言い合いながらフォークを手にとる。

私がケーキをくるんでいるセロファン(?)の部分をはがしてたたみ一口大にしたケーキを口に運ぼうとすると・・・・・
おーまいがっっっっ！
イケメン先生、まったくムダのない自然な流れでセロファンについているクリームをなめ始めたではないか。
それは彼にとってはごく完成された一連の動きであり、ぎごちなさはまったく感じられない。
セロファン部は横に長い形をしているので両手に持って、それこそベロロロローン・・・・と。

いやいや、私だってヘーゼルナッツクリームのついたセロファン部分、ちょっともったいないと思ったよ。
家でひとりならきっとフォークでこそげて口に運んでいたと思う。
だって普段はシャトレーゼや不二家どまりなのに、本日は有名パティシィエのスペシャルクリスマスケーキだもん。

実はうちの息子もこういうのはなめずにはいられないタイプ。
食べ方もいまひとつ美しくない。
よく「お育ちがわかる」というが、私だってダンナだってケーキの紙はなめないけどな。
「やめなよー。うちでやってると外でもついやっちゃうよ。あっと思ったときには手が勝手に動いて口まで運んでいて・・・女の子に見られたら一発で嫌われるし、友達に見られたら一生言われるよ。60くらいの同窓会になっても『あんときなめてたよなー』なんてさあ」。
すると息子、一瞬困った顔をするが「外ではやらない。この残ってるのがうまいんだって」とやめる気配もない。

イケメン先生の「衝撃的な現場」を見ても、私ならあらあら・・とほほえましく思う程度だが、デートであんなことやっちゃ彼女に嫌われるかも。
まあ、セロファンのクリームももったいないだろうが、せっかくのサワヤカ福山雅治なのにイメージダウンだなあとこっちのほうがもったいないと思うのであった。