ともだちいないの？

冷たい雨が降る土曜日。
「降雪確率は80パーセント」とか「年末の雪よりたくさん積もる」とか心配したが朝から雨でよかった。

遅い朝ご飯をコドモたちと食べながら、三学期始まって一週間、それぞれ学校はどうよと聞いてみる。
私「なんか学校カンケイの情報ないの？」。
すると娘、「・・・おかあさん、ともだちいないの？」。
それも最大級に憐れみをこめた言い方で。

ううー。
「なんでよ？」と聞くと「だってともだちいないから情報入ってこないんだよね・・・」。
「違うってば。あんたたちが学校とか友達のこととか言わないから情報入ってこないんじゃん」。
と切りかえしたものの、「ともだちいないの？」の言葉には動揺してしまう。

コドモたちが小さかった頃は、親がお膳立てしたり仕向けたりしないとなかなか子供同士では約束できなかったり遊べなかったり。
私たちも専業主婦だったのでせっかくだから楽しもうと、子供をダシにしてみんなで遊園地に行ったりプールに行ったりバーベキューをしたりしていた。
学校行事のついでにランチに行ったり、時間があればウォーキングに行ったり、しょっちゅう主婦仲間同士で会う機会はあった。
めんどくさいなと思うこともあったし、つきあいたくないなと思う人もいたけれど、子供のつきあいにも影響するしそれなりに楽しくやってきた。

当時いっしょに遊んだ主婦仲間たちも今はみんな何かしらお仕事をしている。
上の子たちはそれぞれ別の中学に行っているので学校行事で会うこともない。
なにより私自身忙しくなってしまったので、なかなか以前のようには主婦仲間たちと交流する時間がなくなってしまった。

学校の仕事も介護の仕事も「人と話す」ことが多いので、帰ってきてわざわざ誰かと話したい、とも思わなくなったし、もともとつるむほうでもないし、グチとか人に話すことですっきりするというわけでもないし。

これって「ともだちいないの」状態なんだろうか。
そもそも「ともだち」って・・・。

昔からの友達は、地方にいたり離れていたりするのでときどき会っていろいろ話す。
普段の生活と関係ないから何でも話せる。
主婦仲間たちは、昔みたいに子供を介したつきあいではなくなったので気のあった人たちとだけになる。
とはいってもご近所さんなのであまり立ち入った話までするとすぐウワサになって広まったりすることもある。
お仕事関係の知り合いは、1年後ごとの更新・個人プレーという仕事の性格上「ともだち」にまではなかなか・・・。
仕事関係の知り合いがふだん一番話す機会は多いのだけど。

娘の言葉でちょっと考えてしまった。
「知り合い」はいるけどなあ。