「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」
2005年1月22日 読書
ときどき無性にトマトジュースが飲みたくなる。
先日も仕事帰りに「トマトジュースぅぅ」な気分になり、スーパーに寄る。
棚に並んでいるのは「キリン」「カゴメ」「伊藤園」のトマトジュース。
さて、どれを選ぶか。
特にどのメーカーのもの、とは思っていなかったがやっぱりトマトジュースは「カゴメ」がおいしい気がした。
そして、どうせならペットボトルが割安かなと思い「カゴメ」のトマトジュースを見ると、298円。
隣の「伊藤園」のトマトジュースは同じサイズで198円。
「月間特別価格」とある。
・・・迷った。
トマトジュースなんだからそれほど味に変わりはないだろう。
だったら安いほうがいい。
それでも・・・。
「伊藤園」っていったら「おーい、お茶」だもんなあ。
微妙にお茶の風味のするトマトジュースだったらイヤだなあ・・・などとあれこれ手にとって考える。
結局は100円安い「伊藤園・熟トマト」を購入。
とろみもあって普通においしく、当たり前だけどお茶の味なんてぜんぜんしなかった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・・ということもあったので、とてもおもしろく興味深く読んだこの本。
「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」。
すべての音には脳に潜在的に働きかける音の力ががある。
それを筆者は「サブリミナル・インプレッション」といっている。
そこで「怪獣の名」。
以下本文中より要約。
「一般に濁音は若い男性を刺激する。濁音の音の発声法は、閉じた唇から溜めた息を放出させ両唇を震わせて出す。この動作は膨張+放出+振動であり、貯めて放出し増えて賑やかになる音。
男の生殖行為に近いイメージがあるため若い男性を刺激する。だから怪獣の名前はガギグゲゴの音が多く使われている。
怪獣に限らず『ガンダム』『ドラゴンボール』『ジャンプ』など男の子に人気のものは濁音が入っている傾向が強い」。
なんとこの本で私がトマトジュース選びに迷った理由が分析してあった!
以下本文中より要約。
「トマトジュースにはカゴメ・キリン・デルモンテという三大ブランドがある。実は味もそう変わらない。
が、売り上げはカゴメが圧倒的な第一シェアである。
飲料業界の雄、キリンが参入してもカゴメの地位は揺るがない。カゴメにトマトのカリスマたるにふさわしい伝説があるわけでもないのになぜカゴメなのか。
カゴメ・キリン・デルモンテという3つの音のサブリミナル・インプレッション(音のイメージ)を算出すると、カゴメは母音『a(開放感)』『o(包み込む)』からも『甘さ・コク』がある印象。『e』の音で親しみやすさも表している。
キリンは圧倒的に『キレ・爽快感』のブランドネーム。
透明感のRiが効いて『すっきりキレがあり後味さっぱり』の印象。
まさにキリンの発泡酒戦略そのもののサブリミナル・インプレッション。キリンレモンのようなクールな炭酸飲料にもよく似合うイメージだが、トマトジュースとなると・・・。フルーティな『カゴメ』の横にならんでしまうとどうにも印象で負けてしまう。」
そうなんだあーーー。
言葉の持つイメージとかブランドのイメージが潜在脳を操っているんだ、と驚く。
本文では「ミツカン納豆」についても分析されている。
「ミツカン酢で有名な『ミツカン』は納豆の人気ブランド『金のつぶ』を持っているが、当初、メーカー名ミツカンを目立たせなかった。いきなり『ミツカン納豆』では市場が敬遠したはず。
それは『ミツカン』という音の印象(キレ・爽快感)と『酢』で確立されたブランドイメージが『納豆』と合わず、消費者の潜在脳に『すっぱくてねばりがない納豆』というふうに働きかけ嫌がられるから、だろうか。」
たしかに。
「伊藤園のトマトジュース」「キリンのトマトジュース」
・・・・なんとなくトマトジュースのかくし味にお茶やビールが入ってそうだ。
「デルモンテのトマトジュース」はケチャップが入ってそうだし。
もし「ミツカンのチョコレート」とか「ロッテの酢」とかがあったとしても、なんとなくイヤだもんなあ。
本文中では、くわしくすべての音の持つサブリミナル・インプレッションについて説明分析してある。
「音韻」に興味のある人や分析好きの人は自分の名前を分析してみるととてもおもしろいかも。
先日も仕事帰りに「トマトジュースぅぅ」な気分になり、スーパーに寄る。
棚に並んでいるのは「キリン」「カゴメ」「伊藤園」のトマトジュース。
さて、どれを選ぶか。
特にどのメーカーのもの、とは思っていなかったがやっぱりトマトジュースは「カゴメ」がおいしい気がした。
そして、どうせならペットボトルが割安かなと思い「カゴメ」のトマトジュースを見ると、298円。
隣の「伊藤園」のトマトジュースは同じサイズで198円。
「月間特別価格」とある。
・・・迷った。
トマトジュースなんだからそれほど味に変わりはないだろう。
だったら安いほうがいい。
それでも・・・。
「伊藤園」っていったら「おーい、お茶」だもんなあ。
微妙にお茶の風味のするトマトジュースだったらイヤだなあ・・・などとあれこれ手にとって考える。
結局は100円安い「伊藤園・熟トマト」を購入。
とろみもあって普通においしく、当たり前だけどお茶の味なんてぜんぜんしなかった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・・ということもあったので、とてもおもしろく興味深く読んだこの本。
「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」。
すべての音には脳に潜在的に働きかける音の力ががある。
それを筆者は「サブリミナル・インプレッション」といっている。
そこで「怪獣の名」。
以下本文中より要約。
「一般に濁音は若い男性を刺激する。濁音の音の発声法は、閉じた唇から溜めた息を放出させ両唇を震わせて出す。この動作は膨張+放出+振動であり、貯めて放出し増えて賑やかになる音。
男の生殖行為に近いイメージがあるため若い男性を刺激する。だから怪獣の名前はガギグゲゴの音が多く使われている。
怪獣に限らず『ガンダム』『ドラゴンボール』『ジャンプ』など男の子に人気のものは濁音が入っている傾向が強い」。
なんとこの本で私がトマトジュース選びに迷った理由が分析してあった!
以下本文中より要約。
「トマトジュースにはカゴメ・キリン・デルモンテという三大ブランドがある。実は味もそう変わらない。
が、売り上げはカゴメが圧倒的な第一シェアである。
飲料業界の雄、キリンが参入してもカゴメの地位は揺るがない。カゴメにトマトのカリスマたるにふさわしい伝説があるわけでもないのになぜカゴメなのか。
カゴメ・キリン・デルモンテという3つの音のサブリミナル・インプレッション(音のイメージ)を算出すると、カゴメは母音『a(開放感)』『o(包み込む)』からも『甘さ・コク』がある印象。『e』の音で親しみやすさも表している。
キリンは圧倒的に『キレ・爽快感』のブランドネーム。
透明感のRiが効いて『すっきりキレがあり後味さっぱり』の印象。
まさにキリンの発泡酒戦略そのもののサブリミナル・インプレッション。キリンレモンのようなクールな炭酸飲料にもよく似合うイメージだが、トマトジュースとなると・・・。フルーティな『カゴメ』の横にならんでしまうとどうにも印象で負けてしまう。」
そうなんだあーーー。
言葉の持つイメージとかブランドのイメージが潜在脳を操っているんだ、と驚く。
本文では「ミツカン納豆」についても分析されている。
「ミツカン酢で有名な『ミツカン』は納豆の人気ブランド『金のつぶ』を持っているが、当初、メーカー名ミツカンを目立たせなかった。いきなり『ミツカン納豆』では市場が敬遠したはず。
それは『ミツカン』という音の印象(キレ・爽快感)と『酢』で確立されたブランドイメージが『納豆』と合わず、消費者の潜在脳に『すっぱくてねばりがない納豆』というふうに働きかけ嫌がられるから、だろうか。」
たしかに。
「伊藤園のトマトジュース」「キリンのトマトジュース」
・・・・なんとなくトマトジュースのかくし味にお茶やビールが入ってそうだ。
「デルモンテのトマトジュース」はケチャップが入ってそうだし。
もし「ミツカンのチョコレート」とか「ロッテの酢」とかがあったとしても、なんとなくイヤだもんなあ。
本文中では、くわしくすべての音の持つサブリミナル・インプレッションについて説明分析してある。
「音韻」に興味のある人や分析好きの人は自分の名前を分析してみるととてもおもしろいかも。
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