映画の日、「オペラ座の怪人」を見る。

1000円Dayが仕事休みの日にあたるのはひさしぶり。
「ネバーランド」も見たいし「オーシャンズ12」も見たいし。
でも「12」は「11」で見事に期待を裏切られてるしな。
CMで見た「オペラ座の怪人」のあの印象的な音楽がぐるぐると頭の中をまわり、コレに決まり。

平日だってのに満席に近くしかもチケット買うのに並び、映画開始後の入場。
ちっ、私としたことが。初めてだよ、予告を見逃すなんて。
ネットで買っとけばよかった。

さてさて、「オペラ座の怪人」。
舞台もストーリーも知らないけれど、題名くらいは知ってる。音楽も聞いたことがあった。

まったくもって「ブラボーーーー!!!」であった。
(「ラ」はもろちん巻き舌。できるだけながあーく、ね)
最初の場面からして、あっこれはもうやられたー・・と思う。
映画は地味な白黒で始まる。
が、過去に戻り、朽ち果てているオペラ座に命が吹き込まれるようにシャンデリアの光によって色鮮やかに蘇えるとき、あの情熱的な音楽が。
ああー・・・・と全身にトリハダが立つ。

豪華絢爛なミュージカル。
衣装もオペラのシーンも舞台の裏もオペラ座の地下まで、すべてゴージャス。
ヒロインのクリスティーヌは歌声もやさしく美しく、怪人ファントムは謎めいていてあるときは驚くほど官能的に・・・。
オペラの場面も豪華で楽しく、大スクリーンいっぱいに繰り広げられる仮面舞踏会のシーンなどは思わずいっしょにリズムをとってしまう。
映画はハデなほうが見たかいがある、と思っている私などはもうこれだけで大満足。
1000円じゃ申しわけなかったな。

「天才ファントムの狂気の愛」・・・を思う。
ファントムがなぜオペラ座の地下に住むようになったのか、は劇中で描かれる。
なぜ愛情の対象がクリスティーヌでなければならなかったのか、はよくわからなかったが・・・
彼は不幸な生い立ちゆえに愛されたことがなく、それゆえ「愛」の表現方法を知らなかったのだと。
そこに哀しさを見る・・・。

「愛」はたしかに相手を自分の近くにおいておきたい、という感情だ。
でも、「これだけしてやったのだから私を愛するのは当然だ」と相手を縛ることは「愛」ではない。
あんな形で無理やり「愛」を手に入れたところでそれはしあわせと言えるのかどうか。

クリスティーヌの、ファントムとラウル(恋人)の間で揺れ動く気持ち、ファントムにとりこまれていきそうになる気持ちもうまく表現されている。
ラスト近く、「勇気を持って言うと・・・私もあなたに惹かれていた」とクリスティーヌが伝えたことによってファントムの気持ちはゆるやかに溶けていく・・・。
ファントムの人生を思うと、その場面がなんだかとっても哀しいよなあ・・と思うのであった。

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