「戦国自衛隊1549」
2005年6月20日 映画
日曜日、「戦国自衛隊1549」を見る。
・・・なんだかヘンなものを見ちゃったなあーって感じ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
と、先日ここまで書いた。
さてやっとパソに向かって書こうと思ったが・・・・
あれれれ。なんだっけ。「戦国自衛隊1549」。
いくら私の記憶力が低下したからって3日もすればすっかり忘れてしまうほどのモンだったか?
強引なストーリー展開とか、自衛隊VS自衛隊の戦闘シーンのためどっちがどっちかよくわかんないとか、アクションもCGもハンパとか、人物の行動の裏にある気持ちがさっぱりわかんなくて薄っぺらとか・・・まあ理由はイロイロ。
加賀・伊武・北村トリオの濃い演技もここではなーんかウサンくさく思えたり、江口のかっこよさもいまひとつ伝わってこない。
・・・なんだろ?ううーん。
予告編ではあんなにおもしろそうだったのに。
たまたま映画を見た後に昭和版の「戦国自衛隊」をケーブルで見た。
昭和版と平成版、同じなのは「自衛隊が戦国時代にタイムスリップする」ということだけで、全く別物。
昭和版、さすがに千葉真一は体当たりのアクションも発するオーラもスゴい。
ふんどし一本で荒海に向かって豪快に笑う、こんなのが似合うのもやっぱりただものじゃないからか。
戦国時代にスリップしてしまった自衛隊員の気持ちが手に取るようにわかるから彼らの行動も納得できる。
こっちのほうがずっとリアルじゃん、と思いながら見た。
でもね。
最後まで見て、原作の福井晴敏さんのインタビューなんかも見たらね・・・
「あーやっぱり平成版はあれはあれでヨシなのかも」と思った。
福井さん、「普段、映画館に行かないような人たちが『映画でも見ようか』と行くような映画を」ということらしい。
平成版、確かに「娯楽映画」にはなってる。
ある意味、見終わったあとにあれこれ考えたりわからない部分があって気になったり、そういうのが残らないのが「娯楽」かなあ、とも思うので。
昭和版みたいにやたら長い合戦場面もないし気持ちを丁寧に描く部分もないし。
ヘリコプターで藤介(中尾明慶くん)がブォーンと登場するところなんてなかなか良かったし。
まあ、期待したのが悪かった。
もともとの原作の半村良は私の人生に大きな影響を与えた一人。
私が、「本」にハマったのは半村良の数々の作品が最初。
「伝奇ロマン」とか「伝奇SF小説」というジャンルのもので、史実と虚構が絶妙にミックスされたストーリーを得意とする作家。
「産霊山(むすびのやま)秘録」などは明智光秀、猿飛佐助、ねずみ小僧、坂本竜馬や新撰組が登場。
「石の血脈」や「妖星伝」も寝る間も惜しんで読んだ記憶があるし、「楽園伝説」「死神伝説」「銃人伝説」の「伝説」シリーズの数々もどれもこれもおもしろかった。
「太陽の世界」は15巻以上にわたる長編なのに、一気に読ませる壮大なロマン!
今も実家の本棚の一段は半村良の作品でいっぱいだろう。
その半村良原作の「戦国自衛隊」。
原作はあんなにあんなにワクワクして手に汗握って読んだのになあ、と残念なことである。
・・・なんだかヘンなものを見ちゃったなあーって感じ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
と、先日ここまで書いた。
さてやっとパソに向かって書こうと思ったが・・・・
あれれれ。なんだっけ。「戦国自衛隊1549」。
いくら私の記憶力が低下したからって3日もすればすっかり忘れてしまうほどのモンだったか?
強引なストーリー展開とか、自衛隊VS自衛隊の戦闘シーンのためどっちがどっちかよくわかんないとか、アクションもCGもハンパとか、人物の行動の裏にある気持ちがさっぱりわかんなくて薄っぺらとか・・・まあ理由はイロイロ。
加賀・伊武・北村トリオの濃い演技もここではなーんかウサンくさく思えたり、江口のかっこよさもいまひとつ伝わってこない。
・・・なんだろ?ううーん。
予告編ではあんなにおもしろそうだったのに。
たまたま映画を見た後に昭和版の「戦国自衛隊」をケーブルで見た。
昭和版と平成版、同じなのは「自衛隊が戦国時代にタイムスリップする」ということだけで、全く別物。
昭和版、さすがに千葉真一は体当たりのアクションも発するオーラもスゴい。
ふんどし一本で荒海に向かって豪快に笑う、こんなのが似合うのもやっぱりただものじゃないからか。
戦国時代にスリップしてしまった自衛隊員の気持ちが手に取るようにわかるから彼らの行動も納得できる。
こっちのほうがずっとリアルじゃん、と思いながら見た。
でもね。
最後まで見て、原作の福井晴敏さんのインタビューなんかも見たらね・・・
「あーやっぱり平成版はあれはあれでヨシなのかも」と思った。
福井さん、「普段、映画館に行かないような人たちが『映画でも見ようか』と行くような映画を」ということらしい。
平成版、確かに「娯楽映画」にはなってる。
ある意味、見終わったあとにあれこれ考えたりわからない部分があって気になったり、そういうのが残らないのが「娯楽」かなあ、とも思うので。
昭和版みたいにやたら長い合戦場面もないし気持ちを丁寧に描く部分もないし。
ヘリコプターで藤介(中尾明慶くん)がブォーンと登場するところなんてなかなか良かったし。
まあ、期待したのが悪かった。
もともとの原作の半村良は私の人生に大きな影響を与えた一人。
私が、「本」にハマったのは半村良の数々の作品が最初。
「伝奇ロマン」とか「伝奇SF小説」というジャンルのもので、史実と虚構が絶妙にミックスされたストーリーを得意とする作家。
「産霊山(むすびのやま)秘録」などは明智光秀、猿飛佐助、ねずみ小僧、坂本竜馬や新撰組が登場。
「石の血脈」や「妖星伝」も寝る間も惜しんで読んだ記憶があるし、「楽園伝説」「死神伝説」「銃人伝説」の「伝説」シリーズの数々もどれもこれもおもしろかった。
「太陽の世界」は15巻以上にわたる長編なのに、一気に読ませる壮大なロマン!
今も実家の本棚の一段は半村良の作品でいっぱいだろう。
その半村良原作の「戦国自衛隊」。
原作はあんなにあんなにワクワクして手に汗握って読んだのになあ、と残念なことである。
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