道明寺氏との日々 その3
2005年10月24日 日常道明寺氏宅訪問、3回目からはひとりで。
お叱りを受けたことは直すようこころがけ、先輩のやっていたことを思い出しながら同じようにやる。
が。それでもボロクソ。
野菜の洗い方・切り方、洗濯物の干し方・たたみ方、すべてお気に召さないらしくすべてにおいてチェックを入れては注意される。
道明寺氏、深いため息とともに「どうして介護されている側の私がこんなに疲れなくちゃいけないんですか。あなたにとって私はお客様でしょう。どうして野菜の洗い方から洗濯物のたたみ方までいちいち教えなくちゃいけないんですか!あなたは私がどれだけストレスにたえられるか試しているつもりですか!?」。
とにかく何か言うと「ずいぶんと理屈が好きなようですね」と嫌味っぽく言われるし、「そういうつもりじゃ・・・」と言っても「あなたは言い訳が多すぎる」と言われる。
何を言ってもやっても悪意にとられるので、「はい」「はい」言うしかない。
言えば言ったで「『はいはい』うるさい!あなたは『はいはい』言ったってさっぱり実行できてないじゃないですか。まったく・・・あなたは冷蔵庫に入れないと食品は傷むとか濡れた洗濯物を乾いたものといっしょに干したら湿気る、とか何でも知っているくせにやらない。一体どういうことですか。道明寺はボケてるからまあいいだろうと思ってるんですか!」。
・・・わかっていたっていくつものことを同時進行すると、すぐに行動にうつせないとかぽっと抜けることがある。
するとすかさずそこをつっこまれる。
前に何の仕事をしていたのかとか家族構成なども聞かれ、しかも、いちいち他の人と比べられるのもつくづく閉口した。
「何もおフランスの料理を作ってくれなんて言ってませんよ。普通のジャガイモや大根をおいしく煮ていただければいいんです。他の人はおいしく作るのに、それなのによくもまあ同じ材料を使ってこんなにまずく作れるもんですね。あなたのご家族は味覚おかしいんじゃないですか?」
・・・料理は得意じゃないにしても他の利用者さんには好評なんだけど・・・。
コドモたちだってダンナだってそれなりに食べてるし。
体に気を使ってだかなんだか知らないけど、道明寺家では砂糖もだしの素も使ってはいけない。
しょうゆのみの薄味でおいしく作るなんて私にはムリ・・・。
お怒りの道明寺氏の毎度毎度の行き着く先は「あなたは先生やって人に教える立場だったんでしょう?」。
「野菜も満足に洗えない人が教育をしていたなんて、未来の日本はどうなることやら」。
「あなたなんて『学校』という閉鎖社会で先生やって生きてたほうがずっとマシだったんじゃないですか?」。
・・・前の仕事のことを突かれるのが一番私はグサっとくる。
野菜を洗えないとか洗濯物もたためないとか道明寺氏は言うけれど、それはあくまでも「道明寺家のやり方」をカンペキにマスターしていないってこと。
たしかに私はガサツな人間だけど日常生活に差しさわりがなく家事はできてるはず。
今となっては最後の訪問のとき。
毎度毎度1時間近くサービス残業させられ、その日もグチグチとお話が長引いていた。
「大変失礼いたしました。申し訳ありません」。
何か言う気力もなく、深々と頭を下げるしかない。
「あなたはいいですよ。そうやって頭をさげて『失礼いたしました』とか『申し訳ありません』とか口先だけで言っていてもお金をもらえるんだから。私はこんなにイヤな思いをしてあなたにお金を払わなくちゃいけないんですよ。おかしいでしょう!?」
・・・はあ。
・・・みなさん泣いて帰ってきた、というけど、解放されるには泣くしかないかも、とふと思う。
でも、それもバカバカしい。
「叱って伸ばす」タイプの方かと思い、道明寺氏の言うことを素直に聞いて反省し、ご満足いただけないまでもなんとか・・と思っていたが、何をやっても言ってもダメじゃここらが限界か・・・。
完結するはずだったのに、さらに続く
お叱りを受けたことは直すようこころがけ、先輩のやっていたことを思い出しながら同じようにやる。
が。それでもボロクソ。
野菜の洗い方・切り方、洗濯物の干し方・たたみ方、すべてお気に召さないらしくすべてにおいてチェックを入れては注意される。
道明寺氏、深いため息とともに「どうして介護されている側の私がこんなに疲れなくちゃいけないんですか。あなたにとって私はお客様でしょう。どうして野菜の洗い方から洗濯物のたたみ方までいちいち教えなくちゃいけないんですか!あなたは私がどれだけストレスにたえられるか試しているつもりですか!?」。
とにかく何か言うと「ずいぶんと理屈が好きなようですね」と嫌味っぽく言われるし、「そういうつもりじゃ・・・」と言っても「あなたは言い訳が多すぎる」と言われる。
何を言ってもやっても悪意にとられるので、「はい」「はい」言うしかない。
言えば言ったで「『はいはい』うるさい!あなたは『はいはい』言ったってさっぱり実行できてないじゃないですか。まったく・・・あなたは冷蔵庫に入れないと食品は傷むとか濡れた洗濯物を乾いたものといっしょに干したら湿気る、とか何でも知っているくせにやらない。一体どういうことですか。道明寺はボケてるからまあいいだろうと思ってるんですか!」。
・・・わかっていたっていくつものことを同時進行すると、すぐに行動にうつせないとかぽっと抜けることがある。
するとすかさずそこをつっこまれる。
前に何の仕事をしていたのかとか家族構成なども聞かれ、しかも、いちいち他の人と比べられるのもつくづく閉口した。
「何もおフランスの料理を作ってくれなんて言ってませんよ。普通のジャガイモや大根をおいしく煮ていただければいいんです。他の人はおいしく作るのに、それなのによくもまあ同じ材料を使ってこんなにまずく作れるもんですね。あなたのご家族は味覚おかしいんじゃないですか?」
・・・料理は得意じゃないにしても他の利用者さんには好評なんだけど・・・。
コドモたちだってダンナだってそれなりに食べてるし。
体に気を使ってだかなんだか知らないけど、道明寺家では砂糖もだしの素も使ってはいけない。
しょうゆのみの薄味でおいしく作るなんて私にはムリ・・・。
お怒りの道明寺氏の毎度毎度の行き着く先は「あなたは先生やって人に教える立場だったんでしょう?」。
「野菜も満足に洗えない人が教育をしていたなんて、未来の日本はどうなることやら」。
「あなたなんて『学校』という閉鎖社会で先生やって生きてたほうがずっとマシだったんじゃないですか?」。
・・・前の仕事のことを突かれるのが一番私はグサっとくる。
野菜を洗えないとか洗濯物もたためないとか道明寺氏は言うけれど、それはあくまでも「道明寺家のやり方」をカンペキにマスターしていないってこと。
たしかに私はガサツな人間だけど日常生活に差しさわりがなく家事はできてるはず。
今となっては最後の訪問のとき。
毎度毎度1時間近くサービス残業させられ、その日もグチグチとお話が長引いていた。
「大変失礼いたしました。申し訳ありません」。
何か言う気力もなく、深々と頭を下げるしかない。
「あなたはいいですよ。そうやって頭をさげて『失礼いたしました』とか『申し訳ありません』とか口先だけで言っていてもお金をもらえるんだから。私はこんなにイヤな思いをしてあなたにお金を払わなくちゃいけないんですよ。おかしいでしょう!?」
・・・はあ。
・・・みなさん泣いて帰ってきた、というけど、解放されるには泣くしかないかも、とふと思う。
でも、それもバカバカしい。
「叱って伸ばす」タイプの方かと思い、道明寺氏の言うことを素直に聞いて反省し、ご満足いただけないまでもなんとか・・と思っていたが、何をやっても言ってもダメじゃここらが限界か・・・。
完結するはずだったのに、さらに続く
コメント