子ハム虐待事件

2005年10月28日 日常
きのうのこと。
別の部屋でテレビを見ていると、息子、子ハムを一匹連れてくる。

「ちょっと見て。コイツ虐待されてた。血が出てる」と。
4匹生まれた中で唯一の男の子。シッポが白いのが目印。
見てみるとたしかに足のところがうっすら赤い。
「チョコがおさえつけて噛んでた」と息子。
「まさかー。だっておかあさんだよ。子ハムのことかわいがってたんじゃないの?」と私。
足が赤いのもまだコドモだからピンクなんだろう、と。
「だって・・・キーキーって鳴いてたし」と息子。

おかあさんハムが子ハムをおさえつけて噛んでいるように見えることはときどきある。
おしっこをなめてきれいにしてあげていたり、毛づくろいみたいなことをしていたり。
チョロチョロ出ている子ハムを巣に戻すときも、子ハムの体をかんで引きずって連れ戻したりしている。
ハムを複数飼いすると「チッチッ」と鳴くことはよくあって、それは「じゃまだよ」「あっちいけ」みたいな鳴き声。
「キーッキーッ」と長く鳴くときはどちらかがやられているときかもしれないので気をつけているが、まさかまだ小さい子ハムを攻撃するはずない、と私は思っていた。

でもその鳴き方は気になる。
数日前から、チョコは育児放棄していて一匹でのんびりまわし車の下に寝ていたりしていた。
エサを子ハムにあげても奪って自分だけで食べていたし。
まあ、子ハムたちもそろそろ親離れしてもいい頃だからチョコもじゃまになってきたのかな、そろそろ分け時かなとは思っていた。
でも2匹もらわれていったあとなので、残されたチョコも子ハムたちもさびしいかなあ、と勝手に考えていた。

「だいじょうぶでしょ」という私の言葉を信じて息子、子ハムをゲージに戻す。
しばらくして私が食事のしたくをしていると、本当に「キーッキーッ」という鳴き声が。
息子、駆けよって「やべえ!」と言ってゲージをあけてチョコを素手でつかむ。
チョコはおかあさんになってから、私たちのことを噛むようになっていたのでいつも軍手着用の上、触っていた。
息子が素手でさわるなんてよほどのこと。

「チョコが子ハムを押さえつけて噛んでて、引き離そうとしてもまだ噛んでいた」ということで、子ハムを見ると今度は赤くなっているだけじゃなくて噛みあとがあり、血が出ている。
子ハムを手に乗せた娘、「おかあさん、大変!足が折れてる!」。

えっっ!?見るとたしかにそうだ。
子ハムのちっちゃいピンク色の片方の後ろ足に力がない。
ぬくもりはあるのだが力がなくてひきずっている・・・。
チョコ、なんてことを!
息子も娘も噛まれた子ハムをかわるがわる手に乗せてはやさしくなでたりそっとほっぺをくっつけたりしながら、「ひどい!お母さんなのに!」「まだちっちゃいのにこんなことするなんて!」。
特に、社会の不条理に気づく年頃の息子は「事故でこうなったらしょうがないと思うけど、親にやられるなんて!許せない!ぶっ殺してやる!」とチョコのゲージを蹴る勢いだった。

急いで押入れの奥からもうひとつゲージを出してきておがくずや水を入れたりしてセットし、チョコと子ハムたちを分ける。

実はチョコはクリームの後妻さん。
クリーム♂とチョコ♀を買ってきたのは春先のこと。
が、チョコは2ヶ月もしないうちに急死してしまったので、チョコ2世として今のチョコがきたのは夏のこと。
まだ2匹とも若く、まあ人間でいえばクリームは20歳後半くらいの男盛り。チョコは16,7歳といったところか。
まだ若く遊びたい盛り(?)だったのに、なぜかおかあさんになってしまったチョコ2世。
さぞ災難だっただろう。
子ハムを育てているときは夢中だったが、子育ても一段落してふと「コイツらのせいで私の青春は・・・」とか思ってたのかもしれない。

噛まれた男の子が他の子にいじめられていないか心配でそのあと何度か見てみるが、どうやらだいじょうぶそう。
足は残念ながら折れたのか神経が切れたのか引きずっている状態。
もらい手は決まっていたがこれじゃダメだ・・・ちっちゃい足をひきずっている姿は心が痛む。

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