磯野家は母子家庭

2005年11月19日 日常
よくあることだが2、3日ダンナの顔を見ていない。
なにやら仕事が忙しいらしい。

夜中に帰ってきて、5時半ころ起きて6時くらいに出て行く様子。
私は11時には寝ているし6時半に起きるのですれ違い。
昔から「起きなくてもいい」と言われていたし「忙しいときには話するより一分でも寝たい」という人だったので、わざわざダンナに合わせて寝たり起きたり、という習慣が私にもない。

さすがに平日はカギが開く音や目覚ましの音などで気配は感じるが、けさは全く気づかずに朝を迎える。
7時半に起きたときには「あれ?ゆうべは物音がしなかったけど帰ってきたのかな」と思う。
居間の電気が消えていたことと、風呂に入った形跡があったので「ああ、一応帰ってきて出て行ったのか」と・・・。

コドモたちに「これでいいと思う?」と聞く。
娘「いいんじゃん。別に生活に影響ないし」。「いなくてフツーだからいるとビミョーな空気が流れていやだ」とも。
息子「なんか忙しいんでしょ。いいも悪いも別に困ることないし」と。

ううーん・・・。
確かにそうなのだった。
「これでいい?」も何も・・・コドモたちが物心ついたときにはこんなだったから少なくともコドモたちにとってはいいか悪いか比較のしようがないだろう。
生活は回っているし、ダンナがいなければ気をつかう相手がないなから母子3人のお気楽生活そのもの。
食事だって以前はよく3人で食べに行ったりテイクアウトしてきたり。
平日はダンナがいっしょに食事することはないので、魚の切り身だって自然と3枚、デザートのプリンやケーキなども自然に3個選ぶようになっている。
たまに平日の夜に急に「仕事早く終わったから帰る」と電話があると、「大変だ!おとうさん帰ってくるんだって!」とあわててしまう。

日曜日などでダンナがいると娘も息子もぎこちなく、それぞれ部屋にこもったり口数が少なくなったり。
「いなくて当たり前」だから「いると不自然」、だったら「いなくても別にいい」・・・そうなってしまってもしょうがない面はあるだろう。

私が「これでいいと思う?」と思うのはそこのところ。
今の状態が「いい」とは思えない。
でも、「いなくて当たり前」が居心地がいいのは確かで、そうすると「いなくてもいい」になってしまう・・・。
このことはずーっと昔から何度となくダンナに訴えたことなのだが、ここ数年はコドモたちも大きくなり、手はかからないし話し相手にもなるし、確かに母子家庭状態でも「困ることはない」のだった。
かえってお気楽で良し、と思うようにもなった。

・・・何が正しいのかフツウなのかはよくわからない。
平日の夜にそろって食事をする、ということがウチだけではなく難しいだろうということは予想できる。
思春期に入った息子や娘と父親がコミュニケーションをとるのは、家にいないならなおさら難しいだろうということも予想できる。
でも一週間に一度しかいっしょに食事することがないってのはどうか?と。
その一週間に一度、家にいるときだって特にコドモたちに話しかけるでもないおとうさんはどうか?と。

まあ、今ではすっかり悟り(あきらめ?)の境地で、いまさらどうにかなるとも思えないが・・・。
私がぼんやりと理想としていたところが高すぎたのかもしれない。
「おとうさんがなんとなくリーダーシップをとってくれて家族という集団をまとめてくれる」みたいな理想。
それとかけ離れているからといって「これじゃだめ」と思うのは考えすぎなんだろうな。

でもさー・・・。
ダンナとすれば、「仕事をすることで家族のためがんばっている、これ以上何を?」と思うのかもしれないが。
確かに「ダンナが働いてくれているからだ」と感謝はしているけれど、それって目に見えないこと。
たとえば「今度の休みはおいしいものを食べに行くか?」「紅葉がきれいだから出かけるか?」。
実際行く行かないはともかく、そんな言葉を聞いてみたいもんだ。
妻やコドモたちの喜ぶ顔を見たいなあとか何かしてやりたいなあとか、そういう気持ちが伝わることはいっさいナシ。
今となってはそんな気持ちなんてないのだろうが。
でも、コドモが熱を出したときくらい早く帰るとか「だいじょうぶか?」と額に手をあてるとか、それくらいしてもいいでしょと思ったりもする。

まあこんなこと書いていると、自分がとても不幸に思えてくるのでやめとこう。
目に見えないダンナの気持ちとか状況とかを推し量って気持ちを暗くしてもしょうがないし。

実際に目に見えることとして、きょうも天気がよくてコドモたちも元気。
ダンナは仕事に行ったし息子は部活に行ったので、のんびり土曜日。
娘がDSソフト「おいでよ どうぶつの森」の予約をするというので出かけて、二人で回転寿司でも食べてくるかな?

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