「ブレイブ・ストーリー」
2006年2月3日 読書
「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき を読む。
「ハリーポッター」だったかを見たときに映画(アニメ)「ブレイブ・ストーリー」の予告編を見て気になっていた。
宮部みゆきの作品はどれもこれもハズれがなく、そういえばこの本もベストセラーになったっけ、と。
映画は今年の夏に公開ですな。
私が読んだのは「愛蔵版」というヤツで、シルバーの表紙に剣が描いてあるちょっとすてきな装丁。
2段組で1003ページ!
どうよ?と思ったものの、読んだ読んだ読んだ。
特にラストのほうは一気!
分厚い本だしRPGゲームみたいなので、読了後はゲームクリアしたときのような達成感とああー旅も終わっちゃったなーという喪失感あり。
「現世(今生きている世界)」から自分の運命を変えたくて「幻界(ヴィジョン)」の運命の塔へ旅する主人公ワタル。
現世でワタルをとりまく運命はかなり厳しく(父の不倫・母のガス自殺未遂)、オトナの事情に巻き込まれるワタルの心情には無理なく寄り添って旅にひきこまれていく。
幻界で運命の塔に行くためには宝石を5つ集めなければいけない。その中で出会うさまざまな仲間との交流や同じく現界からヴィジョンへの「旅人」であるミツルとの対立が描かれる。
主人公が小学生なので子供向けのお話?かと思うが、きっとこのお話、コドモには難しいだろう。
ページ数多いし。
ヴィジョンの成り立ちとか1000年に一度のハルネラとかヴィジョンでの北と南の対立とかさまざまなことを通して「人間が生きていくこと」が語られる。
登場人物の言葉を借りて、「人間として正しいこと・間違っていること」が伝えられる。
特に、ワタルが「運命を一度変えてもダメなんだ。何度も運命を変えて貰うことはできないんだ。変えるべきは、変わるべきは、自分自身なんだ」と気づいていく過程はストンと心に落ちる。
「たとえ運命を変えても僕は変わらない。僕が変わらなかったら、どれほど運命だけをいじっても悲しみも憎しみも無くならない」のだ。
「失ったものを嘆いて自分を苦しめるより、今の自分を大切にする」という姿勢が大切なのだと。
これから人生を生きて苦難に立ち向かっていく中高生にぜひ読んでほしい作品だと思った。
もちろんファンタジーやRPGが好きなオトナもおもしろく読めるはず。
原作のメッセージが映画でもうまく描けていればいいけどなあ。
ただのRPG風冒険物語になってしまっていたら残念。
主人公ワタルは松たか子、もうひとりの旅人ミツルにウエンツくん。
クールなスーパー魔導士にウエンツの声はどうなんだろう?
ちょっと心配・・・。
「ハリーポッター」だったかを見たときに映画(アニメ)「ブレイブ・ストーリー」の予告編を見て気になっていた。
宮部みゆきの作品はどれもこれもハズれがなく、そういえばこの本もベストセラーになったっけ、と。
映画は今年の夏に公開ですな。
私が読んだのは「愛蔵版」というヤツで、シルバーの表紙に剣が描いてあるちょっとすてきな装丁。
2段組で1003ページ!
どうよ?と思ったものの、読んだ読んだ読んだ。
特にラストのほうは一気!
分厚い本だしRPGゲームみたいなので、読了後はゲームクリアしたときのような達成感とああー旅も終わっちゃったなーという喪失感あり。
「現世(今生きている世界)」から自分の運命を変えたくて「幻界(ヴィジョン)」の運命の塔へ旅する主人公ワタル。
現世でワタルをとりまく運命はかなり厳しく(父の不倫・母のガス自殺未遂)、オトナの事情に巻き込まれるワタルの心情には無理なく寄り添って旅にひきこまれていく。
幻界で運命の塔に行くためには宝石を5つ集めなければいけない。その中で出会うさまざまな仲間との交流や同じく現界からヴィジョンへの「旅人」であるミツルとの対立が描かれる。
主人公が小学生なので子供向けのお話?かと思うが、きっとこのお話、コドモには難しいだろう。
ページ数多いし。
ヴィジョンの成り立ちとか1000年に一度のハルネラとかヴィジョンでの北と南の対立とかさまざまなことを通して「人間が生きていくこと」が語られる。
登場人物の言葉を借りて、「人間として正しいこと・間違っていること」が伝えられる。
特に、ワタルが「運命を一度変えてもダメなんだ。何度も運命を変えて貰うことはできないんだ。変えるべきは、変わるべきは、自分自身なんだ」と気づいていく過程はストンと心に落ちる。
「たとえ運命を変えても僕は変わらない。僕が変わらなかったら、どれほど運命だけをいじっても悲しみも憎しみも無くならない」のだ。
「失ったものを嘆いて自分を苦しめるより、今の自分を大切にする」という姿勢が大切なのだと。
これから人生を生きて苦難に立ち向かっていく中高生にぜひ読んでほしい作品だと思った。
もちろんファンタジーやRPGが好きなオトナもおもしろく読めるはず。
原作のメッセージが映画でもうまく描けていればいいけどなあ。
ただのRPG風冒険物語になってしまっていたら残念。
主人公ワタルは松たか子、もうひとりの旅人ミツルにウエンツくん。
クールなスーパー魔導士にウエンツの声はどうなんだろう?
ちょっと心配・・・。
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