秋風が吹くと温かい食べ物が恋しくなる。
ハフハフしながら食べるシチューや豚汁、おでんや肉まん。

けさ、たまたま見ていたテレビ。
「おでんには白こんにゃくか黒こんにゃくか」。
・・・・あ。と思う。

番組では関東を中心としてまず南に向かいつつおでん屋さんでおでんを注文していく映像。
関西でも九州でもおでんには三角の黒こんにゃく。
「白いこんにゃくなんて見たことない」。
「おでんには黒こんにゃくでしょう」との証言。

えっ。関西のほうには白いこんにゃくはないの?
・・・もしかしたらここらにもないのかな。

番組では今度は北上しつつおでんを注文。
福島や山形では黒こんにゃくだが、宮城以北ではおでんには白こんにゃくだった。
ああーと思う。

つい先日、おでん風煮物に「白こんにゃく」を入れようと思ってスーパーに買いに行ったのになかった。
そのときは「この店には置いてないのか」と思っただけだったが。

実家の母がよく作っていたおでん風煮物を作ろうと思ったのだった。
野菜を「煮しめる(よく煮る)」という意味で、母は「お煮しめ」と言っていたもの。
大根・じゃがいも・にんじん・しいたけ・厚揚げ・たけのこ・ちくわ・こんにゃくを大なべでぐつぐつと煮る。
たけのこは実家の裏の竹林でとれたのを春に塩漬けにして冷凍してあったので年中食べられた。
そのお煮しめにはいつも白こんにゃくが入っていた。
しょうゆでいい具合に色と味が染み込み、つるんとした歯ごたえはいくつでも食べられそうだった。

白こんにゃくは宮城県以北のものだったのか。
だからここらのスーパーじゃ見当たらなかったんだ・・・。
テレビによると「もともとこんにゃくの産地に近いところでは黒こんにゃく」だったらしい。
でも今はこんにゃくいもから作るのではなく粉から作るのが一般的なので、わざわざ黒こんにゃくはひじきなどで色づけしてあるんだと。

結婚して首都圏に来て10数年、こんにゃく売り場なんて意識して見たことはなかったけど、もしかしてずーっと黒こんにゃくしかなかったのだろうか。
そういえばこんにゃくと言えば黒こんにゃくが当たり前になっていたかも。
あらためてそう思うと今まで気づかなかったのがフシギだなあ。

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