ゆれる心

2006年11月29日 日常
近頃の私の心を乱すのは大手の塾の折込チラシ広告。
「中3受験直前正月特訓」とか「入試目前集中合宿」とか。

朝のイトーヨーカドーやイオンの広告といっしょに届けられるそれらの大手塾の広告を手にするたびに、なんだかちょっとあせるのだった。
息子は大手の塾には行っていない。
息子には申しわけないと思うが、私のパートの稼ぎでは大手受験塾にはやれない。
でも、ここで受験塾の集中特訓とやらに投入すれば安心ではないのか・・・?
出費はバカにならないけど安心料だと思えば安いのではないのか・・・?
・・・?

受験生の母となって数ヶ月。
さっぱりわからなかったこの県の受験システムも最近ようやくわかってきた。
年内におさえの私立高校を「決め」てしまい、県立受験に挑むわけですな。

・・・実質この県では受験は9月に始まっている(らしい)。
9月以降毎月行われる一斉模擬テストの成績がモノをいい、それが私立高校の受験の合否を決めたりする。
いや、実際は9月からいきなり得点を出すのは難しいから慣れるために模試受験は早ければ早いほどいい(らしい)。
塾推薦とかいうのもあり、大手受験塾に行っていれば有利ということもある(らしい)。
・・・そんなのは情報がなきゃ普通には知らないことだよなあ。

県内の私立高校は10月以降の「個別相談会」に統一模試の偏差値を持参して臨む。
結果がその高校の基準をクリアしているとその時点で合格の「確約」を出す高校も多い。
1月20日以降行われる私立高校の本番のテストはどうやら形だけってことか。

ということで、息子の周囲では「○○高校の確約をもらった」という話がとびかっている。
低迷気味の県立高校に見切りをつけて、勢いのある私立に流れる子も多数いるので、11月末のこの時点でもう春からの進路が決まっている子も多い。
確かに大学進学率とか生徒さんの様子を実際この目で見ると、ハンパな県立高校に行くなら私立に行かせた方が生活面でも学習面でもいいんじゃないか?と思える・・・。
先生の面倒見が全然違うもんなあ。

でも私立校に入れるにはやっぱりお金がかかる。
できれば県立に行ってくれれば・・・。
でもねえ、なんでこういうシステムなのか?と私としてははなはだ疑問なんだけど、ここの県の県立受験は「バクチ」である。
満点が5科で200点。
だから差がつきにくい。一点二点が命取り。
住む地域による制限はないので県内どこでも受験可能。
で、人気校は高倍率。
内申点はともかく本番を重視。
入試本番の一発勝負で180点超えをめざせ!の世界なのだった・・・。

息子に大手塾のチラシを見せて「どう?こんなのあるけど」と聞いてみる。
お金がからむのでこちらとしてもフクザツな感情が混じり合う。
行くって言われたら出費だなーたかが数日集中特訓したところでどんなもんだか・・・、それでももしほんとうにやる気があるならここがお金の使い時でケチっちゃだめかなー・・・と。

息子、あまり興味がありそうでもなく「朝9時から20時まで集中?どんだけ座ってりゃいいんだよ」と一言。
「でもさ、満点ねらいの講座だよ。行ってみたらいいんじゃん?」。
「その金でプレステ3買ってくれればもっと気合い入るんだけど。Wiiでもいいし。そんなら9時から20時まで座ってられる」。
・・・ゆれる母心も知らず、話がなんだか違うところに行ってしまう息子であった。

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