「ロッキー・ザ・ファイナル」
2007年4月28日 映画
もう私などは、あのファンファーレにのせて画面いっぱいに「ロッキーバルボア」（←英語）とババーンと流れただけでトリハダがたってナミダが出てしまう。
「スターウォーズ」しかり「スーパーマン」しかり。
大画面で音楽とオープニングを見ただけで感激で胸がいっぱい・・・。
まあ、こんなバイアスがかかっちゃってるんで、内容はともかくといった気持ちはあったんだけど。
期待以上でした。
ストーリーとメッセージはものすごくシンプルでズズンと直球で胸に響く。
熟年世代が見たらもうたまらないだろうと思う。
その世代に指の先つっこんだくらいの私が見たって、「人生の哀愁」はびしびし伝わってくるし「過去の栄光」とか「親子の確執」とかいろんな言葉がアタマをめぐる。
エイドリアンのお墓の前でしょぼくれるロッキーの横顔はたまらないし、自分のレストランで過去の試合を客に語るロッキーも別の意味でたまらない・・・。
それでも基本的には過去の栄光におぼれてしまうのではなく、今現在の自分を見失わずに前向きに人生を重ねているロッキーの姿にほっとする・・・。
ときどき入る過去の映像ともあいまって前半はナミダなしでは見られない。
だからこそ、後半からの展開が生きる。
この映画は熟年世代へのエールだよなあ。
テーマ曲にのせてロッキーがバーべルをあげたり走ったり生卵をイッキのみしたり・・・そしてあの階段をかけあがりガッツポーズ！
ああー・・・昔と同じだよーううう。
たまりませんな。
初めて映画として「ロッキー」を見る人はきっと視点がロッキー側じゃないので、全然違った感じ方をするのでは、と思う。
若いチャンプ側、または息子側の視点から見たらまた違う思いだろうな。
でも、人生折り返しを過ぎた人たちは間違いなく胸に響き、「よーしがんばるぞー！」と思えるはず。
実況さながらのボクシング場面も迫力満点で、観客といっしょに「ロッキー！ロッキー！ロッキー！」と応援せずにはいられない。
結果として、KOをとることはありえない、でもKOされることもないだろう・・とわかっていながらも白熱した展開に手に汗を握る。
「ロッキー」のテーマ曲は、若いころから自分への応援歌。
就職したてで仕事に行きたくなかったとき、出勤途中ウォークマンで聞いて自分を奮い立たせた。
子育てで気持ちが沈んだときも車のテープでガンガン流せばやる気になった。
思えば「ロッキー」のテーマ曲をきいて自分を奮い立たせたこと何度もあったなあ・・・。
だから今回、大画面でロッキーとロッキーのテーマ曲に再会できて、本当によかったなあー。
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