東野圭吾の直木賞受賞作です。
「ガリレオ」の湯川先生登場の長編。
ひさびさ、読書おもしろかったあー。

ここんところベストセラーになった「国家の品格」「女性の品格」「鈍感力」「暴走老人!」をたまたまたてつづけに読んでしまっていた。
正直言って「なんでこれが売れたの?」と・・・。
読みかけたホンは最後までおつきあい、とは思うもののなかなかに読書が苦行だった。
上記のベストセラーは、題名のつけ方がものすごくうまかったんだな、と思う。

反面、この「容疑者Xの献身」。
東野作品には「白夜行」だとか「手紙」だとか、まあ内容がイメージできるストレートな題名がつけられてるんだけども。
題名だけでそそられるってわけではなくて、コレもまったくそのとおり。
「暴走老人!」なんていうキャッチーなタイトルと違って、「容疑者Xの献身」・・・題名だけではなんのことやら。読みたいっ!という気にはならなかった。

が。読み始めたらラストまで。
天才物理学者・ガリレオ湯川先生と天才数学者・ダルマの石神。
殺人事件をめぐるふたりの天才の駆け引き。手にアセ握るぅぅー。
そして驚愕のラスト。
すばらしいっっっ。

読み終えて「・・・タイトル、まさに『容疑者X』の『献身』じゃん」。ひねりなし。
いやーでもさー、もう私の頭の中では「湯川先生=福山雅治」なもんで。
ストーリーの展開とともに、脳内では福山に置換された湯川先生が、弁当を買いに行ったり自転車にまたがってソフトクリームをなめたり。
リアルな映像になって、読書の間中なかなかに幸せなひとときでしたよ。

二人の天才の対決、ぜひ映像で見たい!ドラマの最終回あたりで拡大スペシャルでやってくれればいいのにと思っていたら・・・
映画化されるのね。キャストそのままで。
ダルマの石神はだれがやるんだろう。
北村一輝は出番が多いな。などと楽しみが増えたよ。

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