見ましたよー。
4夜連続ジャストタイムに。

11時ってのは「熱闘甲子園」だとか「大相撲ダイジェスト」だとか、眠くならなければわりとゆっくり見られる時間。
ドラマはほとんどタイムシフト視聴でCMとばして見ているので、たまにちゃんと見るとこのCMの時間がもどかしいこと!

一話。話のあまりのすっ飛ばし方、陸上部らしくない「走り」に「・・・えっ!違うだろ?」とがっかり。

二話。多少違和感がありながらもキャストに慣れてきたこともあって、ラストの部員たちの熱い励ましの場面には思わずホロリ。

三話。エンドロールに出る「ドラマ的脚色」ってのはコレか!と。
ありえないんだけど、でもこの展開も悪くないかと思えるほどこのときにはドラマの世界観に引き込まれていた。
コーチのみっちゃん(ウッチャン)の語りに目頭が熱くなり、涙で画面がにじんで見えません・・・うるうる。

四話。自分の中で原作の人物とドラマのキャラが重なり、彼らの一生懸命さがビシビシと伝わる。
もうこうなるとすべて許す!といったキモチ。
これで終わりなのは寂しいよおーーー。

ツッコミどころは多々あれど、「夢に向かって走る」陸上部員たちの熱さ・さわやかさがストレートな直球でズババン!と入ってくる。
彼らが躍動し語るセリフのひとつひとつに胸が熱くなり、「ああーいいなあー」と思わされる。

神谷(内博貴)も、ちょっとトウのたった高校生ではあるけど、一生懸命でまじめで不器用なカンジが出ていた。
連(長谷川純)も最初いちばん違和感があったけど、2話め中頃から、そっけないカンジが「あー連ってこうかもね」と。
陸上部員たちはそれぞれイメージにあっていて、特にネギ(遠藤雄弥)と桃内(中村友也)はいいカンジにキャラ立ちしていて、すごくよかった。
谷口さん(福田沙紀)のモジモジした恥じらいもイマドキらしくなく、新鮮で限りなく甘酸っぱい・・・。

だからこそ、しょっぱなの立ち上がりがザンネンなんだよなあ。
陸上部のお話なんだから、まず当然「走りはどうよ?」という視点で見るわけで。
「少しのムダもない完璧なフォーム」であるはずの天才スプリンターの一ノ瀬連の走り。・・・素人が見ても、ううーん。
4継メンバーの中では桃内がいちばんフォームがいいかな。
バックで走っている他の陸上部員たちのほうが、メインキャストより体もしっかりしていて走りもキレイ。
まあそれはいい。
俳優さんたち、本業ではないのにきっと何度も何度も走って一生懸命取り組んだのだと思う。

それよりも、やっぱり展開の早さ(特に一話)がもったいない。
まず、サッカーの天才である兄への新二の思い。
うーん・・・ドラマでも触れられてはいるんだけど、足りないんだな。
どうやっても追いつけず越えられない大好きな兄の存在。
注目されているのはいつも兄、そんな兄と同じサッカーを続けず陸上に転向した新二の思い。
そこらがきっちり描けていればこそ、すばらしい素質を持つのに練習をいいかげんにしてしまう親友・一之瀬連へのもどかしい思いが引き立ち、足を故障した兄への連や家族の気持ちに強く共感できるのに。

守屋先輩への連の思い。
一話ラスト場面で、連が脚の故障をおしてまでリレーを走ろうとするのは、卒業する守屋先輩とどうしても「走りたい」からで。
そこに至るまでの先輩後輩の関係や守屋先輩の人となりがさっぱり描けてなくて・・・。
あれじゃークールな連が涙を流してまで「先輩と走りたい」と言う場面や、練習キライな連が一生懸命脚の痛みをこらえて走っている場面が生きてこないじゃんか。

まあ、鍵山のこととか語りたい場面はいろいろあるけど、4話完結だからなあ。
1話めの展開は残念だったが(あれじゃー続きを見る気になれなかった人がたくさんいたと思うよ?)、原作の持つ熱さ・さわやかさは伝わり、良かった。
連続ドラマならそこらをもっときっちり描けてもっと深みが出たと思うと、良かっただけに残念だな。
それか2時間ドラマにしていたら、一話めの「何、コレ?」的な感じはなかったかも。

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