読書「楽園」「模倣犯」
2009年2月7日 読書
じっくりと堪能させていただきました。宮部ワールド!
「楽園」・「模倣犯」とも分厚い上下巻。
4冊読むのに2週間以上はかかったけれど、とってもシアワセな時間を過ごすことができて満足満足。
宮部さんの長編は、人物ひとりひとりの描写や状況設定が細かくてしっかり読ませてくれて、いやホントつくづく宮部みゆきは天才だー・・・と思う。
登場人物の言葉ひとつひとつ、読み飛ばすことなんかできなくてそれこそお皿に残る料理の残りをなめつくすように読ませてもらった。
「模倣犯」のほうが2001年初版だから時期的には先。
でも、コレ読んでなかったんだよね。あまりにもページ数が多くて読みきれるか?と思ったことと、中居くん主演の「模倣犯」がそれほどおもしろいと思わなかったから。
で、今回たまたま「楽園」(2007年)を読んだら、主人公のライター前畑滋子が心にダメージを受けていて、それが以前の「山荘」の事件によるもの、とあり・・・。
その「山荘」での事件というのが「模倣犯」に描かれているというので。
順序は逆になったけれど、「楽園」続けて「模倣犯」と読んだ。
「楽園」。12歳で死んだ少年が16年前の少女殺人事件を予見していた・・・。
「模倣犯」。謎の犯人による連続殺人事件は公園での右腕発見から幕を開けた・・・。
こんな話で始まるんだけど、もうー引き込まれるったら!
特に「模倣犯」はたくさんの登場人物の数だけその角度から事件が語られるのでおもしろい!
どちらにも出てくる前畑さんはルポライターという職業柄、人の心に土足で踏み込む面があってどちらの作品でも共感はできなかったけれど・・・
人としての正しさっていうのかな、どんな人間がまっとうな人間らしいのかはどちらの作品でも描かれていて、それは「楽園」ではひとり息子を12歳でなくしてしまった萩谷敏子であり、「模倣犯」では孫を連続殺人事件によって殺された有馬義男であり・・・。
特に有馬のおじいちゃんは人としてかくあるべしという風に描かれていて、言葉ひとつひとつにうなづきながら読んだ。
映画「模倣犯」は森田監督だから映像には凝ってたとは思うけど、表面をぺらーっとなでただけかなあーと原作読んだあとに思う。
ひとりひとりの人物をよく知ればこそ、加害者の家族や被害者の家族の悲しみ苦しみもよくわかるのに。
次は何を読もう?これ以上のものがあるのか?と困ってしまう宮部作品でした。
「楽園」・「模倣犯」とも分厚い上下巻。
4冊読むのに2週間以上はかかったけれど、とってもシアワセな時間を過ごすことができて満足満足。
宮部さんの長編は、人物ひとりひとりの描写や状況設定が細かくてしっかり読ませてくれて、いやホントつくづく宮部みゆきは天才だー・・・と思う。
登場人物の言葉ひとつひとつ、読み飛ばすことなんかできなくてそれこそお皿に残る料理の残りをなめつくすように読ませてもらった。
「模倣犯」のほうが2001年初版だから時期的には先。
でも、コレ読んでなかったんだよね。あまりにもページ数が多くて読みきれるか?と思ったことと、中居くん主演の「模倣犯」がそれほどおもしろいと思わなかったから。
で、今回たまたま「楽園」(2007年)を読んだら、主人公のライター前畑滋子が心にダメージを受けていて、それが以前の「山荘」の事件によるもの、とあり・・・。
その「山荘」での事件というのが「模倣犯」に描かれているというので。
順序は逆になったけれど、「楽園」続けて「模倣犯」と読んだ。
「楽園」。12歳で死んだ少年が16年前の少女殺人事件を予見していた・・・。
「模倣犯」。謎の犯人による連続殺人事件は公園での右腕発見から幕を開けた・・・。
こんな話で始まるんだけど、もうー引き込まれるったら!
特に「模倣犯」はたくさんの登場人物の数だけその角度から事件が語られるのでおもしろい!
どちらにも出てくる前畑さんはルポライターという職業柄、人の心に土足で踏み込む面があってどちらの作品でも共感はできなかったけれど・・・
人としての正しさっていうのかな、どんな人間がまっとうな人間らしいのかはどちらの作品でも描かれていて、それは「楽園」ではひとり息子を12歳でなくしてしまった萩谷敏子であり、「模倣犯」では孫を連続殺人事件によって殺された有馬義男であり・・・。
特に有馬のおじいちゃんは人としてかくあるべしという風に描かれていて、言葉ひとつひとつにうなづきながら読んだ。
映画「模倣犯」は森田監督だから映像には凝ってたとは思うけど、表面をぺらーっとなでただけかなあーと原作読んだあとに思う。
ひとりひとりの人物をよく知ればこそ、加害者の家族や被害者の家族の悲しみ苦しみもよくわかるのに。
次は何を読もう?これ以上のものがあるのか?と困ってしまう宮部作品でした。
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