娘、県立後期合格!
ほっとしたあー・・・今度こそ終わったー・・・。
神様ありがとうございます(泣)。

発表の日は、三月だというのに一日中どしゃぶりの冷たい雨が降る日だった。
「こんな雨なのにただ行って帰ってくるだけなんて。わざわざ行くのめんどい」と不機嫌にぶつぶつ言いながら、娘は発表を見に出かけていった。
傘からはみ出したスクールバックを濡らしながらとぼとぼと出かけていく娘の後姿。
見送りながら「ああー・・」と私は心が痛んだ。

自己採点が低かったので「落ちた」と私も娘も思っていた。
息子のときは前期から後期までの三週間がとても長かったけれど、今回は後期終了から発表までの一週間が途方もなく長く感じられた。
娘とすれば、志望校をひとつ下げたこともあり倍率もそれほどでもなかったので「絶対合格」という気持ちで望んだ試験。
私としても能天気な娘の姿勢に救われて「落ちるわけないよね?」と心の中では思っていた。

が。本番での自己採点結果は今までのどの模試よりも低い。
5教科200点満点、1点2点が明暗を分ける受験システムでの15点差は致命的・・・。
息子に「ダメっぽかったよ。本番点数とれなかったみたい。今まではできてたのに。こんな一発勝負で決まる入試なんて変だよね」と言ってみる。
と、「そんなの言ってる時点でダメじゃね?本番で点数とるために日々訓練してんだから。本番でとれないんじゃそれは訓練が足りなかったってことで実力不足だったんだから」とバッサリ。
ううー・・・返す言葉もありませんな。受験の厳しさを知る特攻隊の息子の言葉は妙に重みがある。

発表までの一週間。
私立高なら当日か次の日には発表なのに、なんで一週間も必要?と思っていたが、これはきっと気持ちの整理をつけるための期間なのだ、と今回あらためて思う。
切り替えの早い娘は次の日には、行くことになる私立高のパンフレットを出してきて「部活どうしようかな?」と春からの生活に思いを馳せていたが。
私としても、すべて自己責任の県立高よりめんどうみのいい私立高のほうが娘のためにはいいのかも?と納得する方向で考えようとした。
修学旅行もオーストラリアだし。制服もかわいいし。
文武両道の県立高よりも進学だけを考えれば私立のほうがいいのかも?でもやっぱり高校は予備校じゃないんだから勉強だけじゃないし、とか。

娘の熱血担任教師は発表前に生徒たちにこう言ったという。
「もし不合格だったとしても落ち込むことはありません。それがあなたの『学校』です。これからの三年間にその学校でさまざまな出会いや出来事があると思います。ここでこうしてこんな人々や出来事にめぐり合うためにあなたはここの学校に来たのだ、とあとで思える日が必ず来ます」。
先生、いい言葉を用意してくれたものだよなあ。
もし私立に行くことになったとしてもそれはそこに縁があるからなんだ。

それでもさまざまな考えが流れ着く先は金銭面。
すぐに息子の大学進学が控えている。もしかして予備校かも。
今回、母がこんなことになって実家にも何度も足を運ぶことになるだろう。
私立に行くなら入学金と制服その他で50万が一気に消える。
県立なら入学金5000円と制服その他で10万ちょっとだ・・・。
月謝も県立なら半分ですむ。ういた分が実家への新幹線代に使える・・・。

もし。
神様がほんとうにいるなら。
娘を県立高校に合格させてください。
・・・毎日毎日この一週間何度となく神様に手を合わせた。

合格発表は朝8時半。
しぶしぶ出かけたので出遅れた娘からのメールは9時半近かった。
「合格」の文字とピンクのニコニコのマークを見て涙が出る。
ああ・・・よかったよかったよかったよかった。
息子のときだって涙なんか出なかったのに。
いろんな思いが交錯して胸にたまっていたんだ。
それが一気に流れていくようで心の底からほっとした・・・。

発表を見て中学校に報告に行って。帰ってきた娘の制服は雨でびしょびしょに濡れていた。
「塾の祝賀会があるから行かなくちゃ」といそいそと着替えてすぐ出かけていったので、残されたのは娘の濡れた制服と志望校の名前が入った薄いブルーの大きな封筒。
入学のしおりに目を通して、これからの書類提出や制服・体育着、教科書販売の日時、説明会や入学式の日程など書き留める。
ああ・・・春が来るなあ。
よどんでいた水が一気に流れ出していくみたいだ。
春から娘も高校生。どんな高校生になるのかな。

コメント

モモ
2009年3月7日17:24

お嬢様、合格おめでとうございます。
ほんとうに嬉しい春ですね!!

ありす
2009年3月7日17:28

うわー、おめでとうございます!本当に待っている時間の辛いこと、身にしみてわかります。お嬢さんの春は女神さまが運んできたんですね!努力は裏切らない、本当におつかれさまでした。そばにいて応援していたお母さん本当に大変だったよね!良かった!良かった!楽しい高校生活が待っていますね!

よっち
2009年3月7日19:31

おめでとうございますぅ~!!
ウチはもう少し先の話ではありますが、自分の時の事を思い出しました。
ウチの親も、ドッキドキで待っててくれたのかな。
そう一緒にドキドキしてくれる人の存在に感謝ですね。
(今だからそう思えます)

娘さん、磯野コンブさん、ホントにお疲れ様でした。
楽しい高校生活を~♪

ナナ
2009年3月7日19:36

ご無沙汰してて久しぶりにダイアリーノートを開いてみたらこんなに嬉しい日記が!

合格おめでとうございます。こちらまで嬉しさが伝わってきました。ほんとによかったですね!15才でこの試練(努力するということ)を経験させるのはとっても大事なことだなぁとつくづく感じます。親の経験値も大アップだろうし。に比べてうちは覚悟が全く足りないよなぁ・・・あぁ、来年が怖い^^;

ブラックMJ
2009年3月7日20:04

おめでとうございます!!
本当に良かったですね~。
うちも来年。
二男が無事公立に受かってくれれば、うちも安泰なんですが・・・。
あやかりたいです。ナムナム・・・(-人-)
春からの新生活、親子で明るく楽しんで下さい。
ご両親も健やかに過ごせますようにお祈りしております。

はにゃ。
2009年3月7日23:34

おめでとうございます!

お嬢さんの先生のお言葉じゃないですが、色々な道にそれぞれのご縁があると思うのですが、磯野コンブさんが(色々な意味で)良かったと思える選択肢が叶ったのが、もちごんお嬢さんにも良かったのと同じくらいに嬉しいな、と思いました。

(私、恐らく磯野さんとほぼ同世代だと推測させて頂いているのですが)いつも日記を楽しみに読ませていただいています。私自身はいつもお気楽なこと書き散らしている、未婚の子無しですが(大 苦笑)、これはこれでやっぱり思うところがあるわけで・・・。

私は母はまだ元気で、同じ市内に住んでいるのですが、忙しくてなかなか会う時間も少なくてね。でも、最近母の手料理とかね、妙に美味しいんですよね・・・・・。残された時間は短くなりつつあるのに、後でもっと一緒に時間を過ごせばよかったとか後悔するんじゃないか、という思いがひしひし、してきていて・・・・。

早くお嬢様のことが落ち着いて、磯野さんがお母様に会いに行けると良いな、って、ものすごく勝手に思っておりました。ごめんなさい。

とにもかくにも、おめでとうございます。春、ですね。

もりのいずみ
2009年3月8日1:25

磯野コンブさん、おめでとうございます~\(^o^)/

第一希望がかなったんですよね、よかったですね~、娘さんはもちろんですが、お母さん、ほっとされたでしょう。
結果が出るまでってホントに長いですよね。親は所詮見てるだけしかできないから余計に・・・。ほんとにお疲れ様でした。

磯野家に訪れた一足早い春、ですね。満喫してください!


この太
2009年3月9日8:39

おめでとうございます。息子さん、娘さん、2人の子どもさんのそれぞれの
受験を終えられ、2人2様の思いを感じられているコンブさんの気持ちに
心からおめでとう。とお疲れ様でしたと言いたいです。
本当に良かった。
桜咲く吉報が、ご実家のお母様へも幸福のお裾分けになると良いなと、
陰ながら願っています。

ゆこ
2009年3月9日17:32

おめでとうございます♪
娘さん、コンブさん共々お疲れさまでした!!
一足早い桜満開ですね。

うちは受験なんてまだまだ先の話ですが、コンブさんのお話を読んでいて一緒にドキドキしたりしていました。
本当におめでとうございました!!!

しめじ
2009年3月9日22:43

おおお!おめでとうございます!
第一志望に受かるなんて,お見事!!
(えと,私はちなみに本命の県立に落ちてましたので…(^_^;)結果的にはよかったと思ってますけど。)
お嬢さんが素敵な高校生活を送られますように!

磯野コンブ
2009年3月10日18:01

うわ。こんなにコメントありがとうございます!
日頃からなかなか書けなくて返事も遅れがちでみなさんには失礼ばかりしているのに・・・ほんとにありがとうございます。

☆モモさま
合格の連絡を待つ時間っていうのは、経験しないと語れない独特のモノがありますよね。いろんな考えが浮かんでは消え・・・できれば経験したくない(笑)。元受験生の娘、アホアホしてテレビ漬けの毎日です。

☆ありすさま
息子のときにくらべれば、ってずっと思ってたけど、最後はやっぱりキツかった。来年の大学受験こそ正念場です・・。ありす家は終了かな?

☆よっちさま
きっといつの世の中でも親はこうしてドキドキしてたんでしょうね。自分が受験するのとはまた違った味わい(?)がありますよ。

☆ナナさま
お久しぶりです♪ナナさんとこは来年なんですねえ。15歳で受験を自分の力で乗り越えるって本人にとってすごくいい経験になるのでは?と思いますよ。親としては自分の守備範囲外になるのでハラハラドキドキなんですが。

☆ブラックMJさま
「志望校に合格」もそうだけど「県立でリーズナブル」なところにものすごくホッとしてしまうところがちょっと後ろめたい・・・。だってとりあえずこれで娘の3年間の学費は安くすむわけだし。本当は女の子ならなおさら私立のほうが安心かな・・と思ったりもするんですが。そうも言ってられないしね。

☆はにゃさま
うんうん、きっと同世代(笑)。はにゃさんの読むたびにいつも、ああ私にももしかしたらこういう人生(音楽・酒・男?←ごめんなさい)があったかもなあーとうらやましくなります。おかあさま近くにいるなら親孝行いつでもできますよ。同じ市内ってだけで安心ですよ。

☆もりのいずみさま
自分のことなら自分ががんばればいいけど、コドモのことはそういうわけにもいかないものね。大きくなるにつれてそういう場面が増えるんでしょうねえー。

☆この太さま
お元気ですか?北海道はまだまだ寒そうですね。職場変わるんですね。なれないうちは何かと気をつかうと思いますが体に気をつけてね。

☆ゆこさま
小さい子との暮らしを読ませてもらってほのぼのしてます。うちもついこの間そうだった・・と思ったのに、子供が小学校高学年になったと思ったらあれあれといううちに中高生。お金を貯めるならコドモが小さいうちですよー。

☆しめじさま
本人にとっていいか悪いか終わってみないとわからないものですよね。来年から県の受験のシステムがガラっと変わるみたいです。本当は娘の代からって話だったんですが、間に合わなかったみたいでこちらとしてはよかった。息子のときと違うシステムじゃまた一から勉強だもの。





kazato
2009年3月11日13:00

こんにちは。今年娘が、小学校を卒業します。磯野さんの日記を、いつも娘の未来に当て嵌めて読んでいました。だから娘さんの合格が自分の事のように嬉しくて、つい涙ぐんでしまいました。
 これから娘さんに、素敵な出会いと輝く未来が訪れますように!

 で、私の方はこれから高校受験の心配です……w

磯野コンブ
2009年3月11日18:18

☆kazatoさま
来年から県公立受験システムが変わりますよ。kazatoさん同じ県ですよ。
うちの県は学校が受験指導してはいけないということになってるので、親がシステム知らないと子供はソンする?違うな。親がシステムを知っていると子供がうまく流れに乗れるのでトクです。
来年からは特別活動やすべてポイント制になるので、県公立ねらいなら1年のうちからせっせとポイント稼いでいたほうが利口かと。生徒会やったとか3年間同じ委員をやり続けたとかボランティアやったとかそういうの有利。それもいかがなものか?と思うけどね。
なんかシステム上、私立に流れる子がこれからますます多くなりそうな気もします。

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