「パイレーツ・オブ・カリビアン　生命の泉」

音楽を聞いただけでワクワクする冒険活劇！！
ジャック・スパロウまた会えたよぅぅぅー(泣)


この前久しぶりに第一作の「呪われた海賊たち」を見て、ああーやっぱりおもしろい！よくできてる！と思ったばかり。
二作目「デッドマンズ・チェスト」三作目「ワールド・エンド」のほうがスケールも大きくて見ごたえがあってワクワクドキドキ感は上で私は好き。
でも、なんというか登場人物も多くなりそれぞれの思惑が入り乱れすぎて何が何だか考えながら見ないとついていけないってところが、詰め込みすぎの感もあった。

冒険活劇のストーリーは「インディ・ジョーンズ」シリーズのようにシンプルでいいんです。
ほしいものを手に入れるために次から次へと立ちはだかる困難をクリアしてゴール、っていう。
それで魅力的な主人公と対する悪役、イケメンと美女と盛り盛りの音楽があれば。
今回の「生命の泉」はそれに近いかな？


・・・には違いないんだけどなんかいまひとつ物足りないのはなぜ？

二作目三作目であった、うぉぉーーーっ！と手に汗握る大画面いっぱいのド派手なスペクタクルがないことがまず残念。
「デッドマンズ・チェスト」のクラーケンの襲来シーン。
「ワールド・エンド」ラストの大渦に巻き込まれそうになるブラックパールとフライングダッチマンとの戦闘シーン。
そういうのほしかったねえー。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見るなら、海の波がザブンザブンかかってやべぇ船沈むっっ！ってくらいのああいうドキドキ大迫力の戦闘シーンが見たいのよ。
今回の人魚襲来ではちょっとヨワい。

新キャラもいまひとつなんだよね。
女海賊アンジェリカは悪くないが伝説の海賊黒ひげはアクが弱すぎる。
ディビィ・ジョーンズの見かけの気持ち悪さ(と人間味あふれる内面)を見よ！
バルボッサの小憎らしいくらいの渋さを見よ！

そしてなんだかんだいって、オーランド・ブルームね。
前回まではこきたなくていい加減なスパロウ船長に対して端正でイケメンのオーランド・ブルーム、ってのも効いていてお互いがお互いを引き立てあっていた。
今回イケメンキャラは人魚シレーナとのロマンスで宣教師フィリップがいるんだけどどうも弱い。
海の生き物系の気持ち悪い人々とかゾンビとかもほしかったなあー。


今回から監督さんが変わったそうだが。
期待が大きかっただけに「ちょっと物足りないなあ。ジャックスパロウは出てるけど、私の見たいパイレーツ・オブ・カリビアンとちょっと違うな」と思った。
まあそうはいっても新シリーズなのでこれはこれで。
人物や思惑が入り乱れすぎず、シンプルに楽しめたし。

前回の「ワールド・エンド」でバルボッサに乗っていかれたブラックパール号が手元に戻ってきたのは「生命の泉」のラスト。
ああーなんか物足りないのはブラックパールとその仲間たちが出てこないからかな。
次回作では、ブラックパール号といっしょにババーン！とド派手に海の上で活躍してもらいたいものです。