雨の土曜日。
お遊びが過ぎたためかのども痛く、ちょうどいい具合にダンナも息子も娘もいない!
ゴロゴロして読書。
雨だからわんこのお散歩もないし。

主婦友が「おもしろいから!」と貸してくれた「ルームメイト」。
さくっと半日で読んでしまった。

ミステリー小説で「まんまとだまされた!」と感じたい人におすすめ、と書評にあったので気になってたんだよね。
「だまされた」と言えば、歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」・乾くるみ「リピート」。
この2作品は、最後にどんでん返しがあって見事に「やられたーーーっっっ!」と思ってものすごくおもしろかった記憶がある。

この「ルームメイト」もきっとそういうしかけがあって楽しませてくれるんだろう、とわくわくしながら手にとって読み始める。
が。
なんか文章が幼いカンジでライトノベルっぽい?
ひとむかし大はやりした多重人格の小説「24人のビリー・ミリガン」とかが引かれたり、ワープロとかパソコン通信・ピンクの公衆電話とかが出てきて古い?
しかも、どんでん返しどころか途中まで来るとだいたいラストが読めてしまって・・・。
それに当時多重人格モノをけっこう読んだので、こんなふうに多重人格を軽く扱っていいものか?と作者の構成の甘さも気になった。

楽にさくっと読めるのはいいんだけど物足りなかった。
いや。どうせ読書するならもっと歯ごたえのあるものを読みたいし、うたい文句通りにまんまとだまされた!と思いたいよなあ。

あとがきを読むと、1997年の作品が2006年の文庫化。
さらに最近になって世のミステリー好きから注目されて売り上げが伸びてるらしいです。
つまんないわけではないと思うので、雨の日のゴロゴロ読書にはお手ごろかもね。


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