ハタチの誓い

うわー。娘のセンター試験！
ミラクルが起きますように。


さて。1月9日は息子の成人式があった。
女の子なら振り袖なので母娘とも一大イベントなんだろうけど野郎じゃなあ・・・。
入学式のときのスーツで勝手に行ってくださいってなもので。
いやがるから写真の一枚とれるわけでもないし。

成人式の案内には「ご家族一名様」の入場券が同封されてくる。
息子たちは息子たちで勝手に参加するとして、私たちは私たちで行ってみようよ、ってことで主婦友たちといっしょに成人式に行ってみた。
イマドキの成人式がどんなもんか見てみたいし。

当日は風もなく冬晴れの青空が気持ちいい成人式日和。
式場のスーパーアリーナ前の広場にはたくさんの新成人たちがつどっている。
それぞれに輪を作って写真を撮りあったりしているのはハタチの若者のはずだが・・・。

色とりどりの振り袖の女の子たち。
盛り盛りでチーママとかキャバ嬢ぽいのがたくさん。
まつ毛が黒々とバッチリで金髪だったりレゲエっぽい編みこみだったり。振り袖だって黒とかゴールドとか。襟周りにかけているほわほわもヒョウ柄とか。
着物の襟があいて肩が半分くらい出てるおいらん？みたいなのとか。
いやいやオバチャンめっちゃびっくり。
あんたたちホントにハタチ？

スタンダードな子たちももちろん多いのだけど、今の着物は全体にラメが入っていて色も柄もあでやか。
着物は流行がなくていつまでも着られるから娘の成人式はママ振り袖でいいやーと思っていた私が甘かった。
のっぺりとしたピンクで裾らへんに御所車の絵柄なんてだれも着てないって。

まるでハタチには見えない女の子たちに比べて男の子たちはスーツが浮いてて七五三っぽい子も多数。
が。中にはいるんですよ。エグザイル風。テカテカした生地の茶とかグレーのスーツに黒のシャツ。いかにも入学式のスーツ着てきました感満載の息子たちとはちょっと違う。
それと沖縄の成人式映像に出てくるような白や明るい水色の羽織袴の男子。これもまたいかがなものかとは思ったが。

まあそんな服装観察をしてからアリーナに入場。
スタンドはけっこう満席で4階席まで人でびっしり。
式もつまらない祝辞だけかと思ったら、ライブありアカペラありパフォーマンス書道ありでけっこう工夫がこらしてあっておもしろかった。
まだ若い市長の話もとてもよかった。
実行委員たちの「二十歳の誓い」もよかった。
卒業中学の恩師たちのビデオメッセージがビジョンで流されるのもしみじみした。

途中、みんなでキロロの「未来へ」を歌う場面があり、暗くなったスタンド席でケータイのライトが歌に合わせて揺れる。
その幻想的な場面と「未来へ」の歌詞にちょっとホロリ。
「♪母がくれたたくさんの優しさー」・・・。

この会場のどこかにいる息子よ。少しはこの歌詞をしみじみと聞け。
母親へのやさしさとかいたわりとかかけらもなく、金の無心とか車の送迎とかのときだけ母をいいように利用するようだけれども。
あんまり優しい母ではなかったけどそれでも20年間母として精一杯やってきたのだよ。20年長いようで短いようであっという間だったなあー・・・ううう。

アリーナはざっと2万人以上の人で賑わったはずだけれど、知っている人に会うようで会わない。
息子たちもどこに行ったものやら。
中学のときの息子の同級生たちがどんなふうにオトナっぽくなったか見たかったのにそれも見られず残念。

式後、主婦友たちと予約していたフレンチレストランに流れて「われわれの20年間の汗と涙に乾杯」しました。
息子は予定通り次の日の早朝にだるそうに帰り一日寝ていた。
「ところであんたのハタチの誓いは？」と聞いたところ「・・・もう吐かない」だそう。