それぞれの春

年頭の誓いで「週に一度は更新」と思ったのに、月日のたつのははやいもんです。

今年の桜はぱっと咲いてぱっと散った。
そのかわりというかなんというか、いろいろな花たちが一斉に咲いてとってもキレイ。
いつもなら2月に咲く沈丁花や梅やクリスマスローズ、スノードロップ。3月に咲くモクレンやユキヤナギやレンギョウ、水仙。
桜やチューリップたちとみーんないっしょ。
いいね♪

ということでそれぞれの春。

娘が無事大学生になった。
第一志望の大学は補欠合格という微妙な結果のまま連絡なく終了。
第二志望の通いやすくて広々とした敷地の大学に通い始めた。
入学式も気合が入っていてユニークだったし、面倒見の良さとか就職率はなかなかいい。
何よりこちらのほうが学費が全然お安い。(←重要)
だれに似たんだか社交的な娘はここでもすぐに友達に囲まれ、ちょっぴりのメイクとおしゃれをして足取り軽く出かけていく。
総合的に見てこれが最適だと思う結果を神様は出してくれたんだな、と思う。

ありすさん忘れてないよ。
「神様は一番良いと思った結果を示してくださいます」の言葉。
今回もその通りだったよ。

実家の母は4月から特養に入所した。
この春開所したばかりの個室ユニット型の特別養護老人ホーム。
待機者が管内で3000人いるところで入所29人のひとりとして声をかかった。
入所の決断は父も妹も母本人もさまざまに気持ちが揺れ動いたし、これでよかったのかどうなのかはわからない。
ただ、父と妹が煮詰まっていたことだけは事実。

母が体調崩して3年。
入所までのこの経過をその都度書きとめておこうとずーっと思っていたのに、時間なく書けなかったのが残念。
表情があまりなくなって幼な子にかえったような母。
入所前に「おねえちゃん。はやくむかえにきてね」と消え入るような声で言っていた。
連休には実家に戻って母をお泊りさせる予定。

大学3年になった息子はひとり暮らしに向けて準備中。
「娘も大学生になるし私立の医療系で学費も高いから、あんたには学費と交通費以外の援助はムリだよ。遊び金はバイトで稼いでね。家から通って4年で卒業してね」とずっと言ってはあった。
それでも息子なりに「このまま実家暮らしでぬくぬくしていていいのか？」とか
「生きるか死ぬかで自分を一度追い込まないとこの先ダメなのでは？」とかいろいろと考えたようだ。

「バイトで夜中も働いて月10万稼ぐ。奨学金もあるし。一人暮らしする」と。
「一人暮らししたいから金出してくれ」というのとは違って、息子の気持ちはよくわかって納得できた。
決意が固いなら貯金を崩してでも背中を押してやるのが親の役目か？と。
いや、なんかね・・話相手にもならないしいつ起きていつ出かけるかもわからず、特に世話をやくわけでもなくあっさりした関係の息子でも、やっぱり出ていくのはさびしいかなって心のどこかで思ってたんだよね。
就職したら出ていく、とは思ってたけどね。
いつかは独立するんだからまあしょうがないね。

ダンナはあいかわらず元気で留守。
役職はひとつあがったらしいが、給料に反映されるもんだかなんだか。

そして私はいつもと変わらず時を刻む。
みんなのベースとなるように歩調を乱さず正確に淡々と。