「プロメテウス」

あれれ？
これは・・・「エイリアン・エピソードゼロ」でしたか？
オープニングから山海塾風のマッチョが出てきて謎。
つっこみどころも満載。主役のヒロインの吹き替えがﾄﾞ素人っぽくて入り込めない。

派手な映画を見たいなーと思って見に行きました。

予告編はかなりそそられる作りで「人類の起源は？」と壮大っぽかったし「プロメテウス」っていう題名もタイムリーな気がした。
→原発が「プロメテウスの火」に例えられる。
プロメテウスとは、人類に火を与えたギリシア神話の神。それによって人類は猛獣に打ち勝ち暖を取り料理ができるようになり・・・果ては神に匹敵するものとして思いあがり神の怒りを買う。

うん。まあ・・・神に創造された人間の思い上がりに喝！の場面はあった。でも、題名にもってくるほどではない。
途中でリドリー・スコット監督ってエイリアンの人だよねえ・・と気づいてからは「おっ。これは！」と納得したのだけど、知らないで見に行って「思ってたのと違う！」と思う人続出だろう。
どうして「エイリアン」のタイトルをかぶせなかったんだろう？
そのほうが間違いなくこういう映画が好きな人が見に行けるのに。
エイリアンの映画と思えば、「ああ、こういう場面あったあった！」とにんまりできるシーンがたくさんあるし、残酷でも気持ち悪くても「エイリアン」だしと思える。
特にラストの場面ね。

いや。ホント意味不明なところ多数。「ええっ！？」てな展開も多数。
ラスト近く、転がってくる巨大な宇宙船から逃げるシーン。
英語のCの形が縦に転がってくるんだから「おい！横に逃げろよ！」なのに縦に走って押しつぶされてる。
さらにオチ(？)がまたなんとも。地球に戻るのではなく「え！アンタ！行くのっ！？」。ハラの傷は？装備は？仲間は？

しかも「2D字幕版」か「3D吹き替え版」かのセレクトで。
どうせなら、と3D吹き替えを見たのが失敗。
特に3Dじゃなくてもよかった感じ。
だれがこの一本調子でヘタクソな吹き替えを・・とずっと気になって気になって。
一番最後にショウ博士の声は○○○○と出た時には館内軽くどよめきが起きるほど。若者なんかは「お。○○ちゃんだったんだ！」と喜びのどよめきだったかもしれないけどね。
なんかちょっと違ったなーと思いました。