GWかき小屋
「かき小屋」という響きにあこがれてはや数年。
旅・グルメの番組で冬になると出てくるかき小屋。
冬の海が眼前に広がるプレハブちっくな建物でみなさんが鉄板囲んでハフハフと殻つきのかきを食べる。
冬で寒いのでかきからの湯気も白く息も白く。
ううーん。いいっ!

そこで、行ってきました!
念願のかき小屋!!

震災後にオープンしたという「復興かき小屋・唐桑番屋」。
GWには震災直後のおととしは気仙沼へ、去年は陸前高田へ行っているので、今年も気仙沼・唐桑半島へGO!

妹夫婦と退院後の父にも声をかける。
父も脳梗塞退院後なので独居はどうか?と心配したけれど、ヘルパーさんの助けをかりてなんとか。
こうしてドライブに行けるまで回復するとは、ホントよかったよかった。

かき小屋はまさに思っていたとおりのロケーション。
静かな湾に面していて波は穏やかな海のそば。
湾にはいかだが浮いているのでそこでかきを養殖しているのかなあ、と。

建物はまだ新しくテレビで見たかき小屋よりおシャレな感じ。
8人ほど座れるテーブルに作りつけられた大きな鉄板の周りに、別グループと相席で。

準備ができると、おばちゃんがバケツに入れた殻付きのかきをゴトゴトと鉄板へ投入。
そして大きな鉄製のフタをかぶせて待つこと13分。
鉄板が熱くなるにつれて漂い始める磯の香り。
ときおりシューシュープツプツと聞こえるのは、かきが蒸されている音。

時間になるとまたおばちゃんフタを開けに来てくれる。
「はい、熱いよ!」と言いながら、フタを開けると・・・。
向こう側が見えないほどの真っ白な湯気が立ちのぼり、それとともに一面に広がるなんともいえないいい香り。

用意されているゴム手袋を装着し、各自かきの殻あけ開始!
が。これがまたけっこう大変なのだった。
ホタテだってアサリだって熱が通るとパッカリ口をあくのだが、かきはそうではない。
かたくなに口を閉ざしたままなので、少しでもあいているところを探してドライバーの先が平べったいような道具でこじ開ける。

掌の長さほどもある殻を開けると、中には5センチもあるかと思われるぷっくりツヤツヤとしたかきが!
ポン酢やレモンも用意されているが、まさにハフハフしながら味付けなしで口に入れる。
・・・絶品!
殻つきのまま蒸されているので、かきエキスがそのまま閉じ込められていてとってもジューシーで口いっぱいにかきの香が広がる。

これでなんとかき15個1500円。
時期によってはホタテもあるのだが今回はかきのみ。
殻付きかきの原価はどれくらいのものか不明だが、スーパーで見かけるかきよりずっとずっと大きくて「ええこんな値段でいいの?」と思う。
まあ殻つきホタテがお盆のころ100円くらいでスーパーに出ていることを思うとそんなもんなのかな。(海の家などで焼いたのは500円くらいする)
白ゴハンだとか汁物を頼まなくてもかきだけでおなかいっぱいだった。

大満足で、その後気仙沼の復興屋台村やお魚市場を見て、お店の人といろいろお話したりワカメやお魚を買い物したり。
気仙沼の町中はすっかり片付きコンクリートの土台だけが残る場所も多く、港の方まで見通せるほどやけに広々としていた。
2年前に来た時に、瓦礫があちこちに積み上げられて、火事で焼け焦げた匂いや重油の匂い、魚の腐った匂いが混じり合っていたことを思うと感無量。
地元の人たちは本当に大変な思いをしてこの2年間過ごしたのだろうなと思う。

あちこちの駐車場には遠くからのナンバーの車がたくさん止まっていて、家族連れなど観光客でにぎわっていた。
お店の人も「こうやって来てもらえっとやっぱうれしいね!」と。

屋台村ではイベントもやっていて、テントでは大きな鍋いっぱいのおでんやたけのこの煮物などふるまわれていた。
「おなかいっぱいでもうムリ」と言いつつ、「せっかくだから」と列に並んで肉うどんなど受け取る私と妹であった。オバチャンはなんといってもタダに弱いんだよね。











コメント

ありす
2013年5月8日20:36

美味しそう〜!良かったですね、お父さんもご一緒で。
我が家には、牡蠣をあける道具があります

磯野コンブ
2013年5月9日19:37

☆ありすさま
開けづらいかきほど旨味が閉じ込められてるのでおいしいんですよねー。
かきシーズンは11月から5月だというので来シーズンもまた行きたいです。
ありすさんみたいにマイ道具があれば開けやすいかも!

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