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「ブラックボックス」
2013年8月9日 読書
朝5時のわんこのお散歩に始まり、ひたすら日常に忙殺。
仕事も家事もそしてジムも映画や本やテレビも。
夏の甲子園も始まってまたまた忙しさアップ。
いやーそれにしてもこの暑さね・・・。
北国のDNAなので暑さにはめっきり弱いです。
「ブラックボックス」篠田節子。
その内容にものすごい衝撃を受けたのでこれは書いておかねば!
食の安全やこの国の農業のあり方を問うお話なんだけど、もう正直言って・・・読後は、スーパーで売っているお手軽なカット野菜やコンビニのきれいに盛り付けられたカップサラダなんて食べられません。
安く使える外国人研修生たちの長時間労働によって成り立つ深夜のサラダ工場。オーガニックとは名ばかりの野菜の切り口が痛まないような薬品漬けのカット野菜。紙のような味も何もない野菜をおいしくするためのさまざまな薬品。
工場で働く人たちや地元の人たちに発症するアレルギーや病気、そして奇形の赤ん坊。ハイテク農場でのさまざまな出来事。
もうそんなこんなで「えええー?」と信じられない思いで一気読み!
図書館で借りた本だからもう手元にないが、読んでいて気持ち悪くなる箇所が多々あった。
「遺伝子組み換えによって虫がつかない野菜など作ったとしても耐性ができてしまう。太陽や自然の空気や風は管理できないのでいらない。
とすれば、初めから一切の虫など入り込まない空間を作り、空調も光量もすべてコンピューター管理、ウィルスのある土も使わず、可食部分だけが短期間でできれば良いので、花もつかず実だけが大きくできる。
・・・工場のような建物の中で成長に必要な赤い光を浴びて灰色に見える巨大な葉物野菜や果実が作られる」
うえーー・・・。
カット野菜どころか、スーパーできれいに洗われビニールに包まれている普通の野菜ですらなんだか得体がしれない気がしてくるのだった。
野菜なんていうものは、もちろん土の畑で太陽の光を浴びて作られているものだと思っていた
。買うことはないが「有機無農薬野菜」なんていうちょっとお値段の高い野菜は、農家の方々が手間暇かけて雑草も手で抜いたりして育てているのだろうと思っていた。
でもそうでもないのだね・・・。
ビタミンミネラル豊富・食物繊維もたっぷり!なんて野菜を積極的にとるつもりが何を取り込んでいるかわからない。
消費者側は野菜から土や虫を排除したいし製作者側は必要な時期に必要な分だけ野菜を提供したい。だから野菜を工場で作るのが理にかなっていると言えばそう。
たしかになあ。
近所の畑を作っている人から「いっぱいできたからどうぞ」ともらう野菜はものすごくうれしい。
でも、葉物野菜を袋いっぱいもらうとうれしさ半分「ああー」と思うこと半分。スーパーの葉っぱ類ならざっと洗うだけで調理できる。
が、いただきものの畑の野菜は枯れた下葉をとったり茎の根元まで洗ったり。
時間がない中、一枚一枚めくって土がついていないか虫や卵がついていないかチェックすることを思うと、袋いっぱいの野菜を見ただけでちょっと心が重くなる。
レースのように穴が開いたレタスとかめくるとナメクジがひそんでいる白菜とかゆでると青虫が浮き上がってくるキャベツとか・・・もともと野菜ってそんなものであったはずなのに、時代はそれを許さない。
「ブラックボックス」はノンフィクションではない。
サスペンスというくくりでお話として読めばいいのだろう。
それにしても、あまりにもリアリティがありすぎてこわい。
お話に現実が追いつく日もそう遠くないのでは。
仕事も家事もそしてジムも映画や本やテレビも。
夏の甲子園も始まってまたまた忙しさアップ。
いやーそれにしてもこの暑さね・・・。
北国のDNAなので暑さにはめっきり弱いです。
「ブラックボックス」篠田節子。
その内容にものすごい衝撃を受けたのでこれは書いておかねば!
食の安全やこの国の農業のあり方を問うお話なんだけど、もう正直言って・・・読後は、スーパーで売っているお手軽なカット野菜やコンビニのきれいに盛り付けられたカップサラダなんて食べられません。
安く使える外国人研修生たちの長時間労働によって成り立つ深夜のサラダ工場。オーガニックとは名ばかりの野菜の切り口が痛まないような薬品漬けのカット野菜。紙のような味も何もない野菜をおいしくするためのさまざまな薬品。
工場で働く人たちや地元の人たちに発症するアレルギーや病気、そして奇形の赤ん坊。ハイテク農場でのさまざまな出来事。
もうそんなこんなで「えええー?」と信じられない思いで一気読み!
図書館で借りた本だからもう手元にないが、読んでいて気持ち悪くなる箇所が多々あった。
「遺伝子組み換えによって虫がつかない野菜など作ったとしても耐性ができてしまう。太陽や自然の空気や風は管理できないのでいらない。
とすれば、初めから一切の虫など入り込まない空間を作り、空調も光量もすべてコンピューター管理、ウィルスのある土も使わず、可食部分だけが短期間でできれば良いので、花もつかず実だけが大きくできる。
・・・工場のような建物の中で成長に必要な赤い光を浴びて灰色に見える巨大な葉物野菜や果実が作られる」
うえーー・・・。
カット野菜どころか、スーパーできれいに洗われビニールに包まれている普通の野菜ですらなんだか得体がしれない気がしてくるのだった。
野菜なんていうものは、もちろん土の畑で太陽の光を浴びて作られているものだと思っていた
。買うことはないが「有機無農薬野菜」なんていうちょっとお値段の高い野菜は、農家の方々が手間暇かけて雑草も手で抜いたりして育てているのだろうと思っていた。
でもそうでもないのだね・・・。
ビタミンミネラル豊富・食物繊維もたっぷり!なんて野菜を積極的にとるつもりが何を取り込んでいるかわからない。
消費者側は野菜から土や虫を排除したいし製作者側は必要な時期に必要な分だけ野菜を提供したい。だから野菜を工場で作るのが理にかなっていると言えばそう。
たしかになあ。
近所の畑を作っている人から「いっぱいできたからどうぞ」ともらう野菜はものすごくうれしい。
でも、葉物野菜を袋いっぱいもらうとうれしさ半分「ああー」と思うこと半分。スーパーの葉っぱ類ならざっと洗うだけで調理できる。
が、いただきものの畑の野菜は枯れた下葉をとったり茎の根元まで洗ったり。
時間がない中、一枚一枚めくって土がついていないか虫や卵がついていないかチェックすることを思うと、袋いっぱいの野菜を見ただけでちょっと心が重くなる。
レースのように穴が開いたレタスとかめくるとナメクジがひそんでいる白菜とかゆでると青虫が浮き上がってくるキャベツとか・・・もともと野菜ってそんなものであったはずなのに、時代はそれを許さない。
「ブラックボックス」はノンフィクションではない。
サスペンスというくくりでお話として読めばいいのだろう。
それにしても、あまりにもリアリティがありすぎてこわい。
お話に現実が追いつく日もそう遠くないのでは。
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