ダンシャリアン

リフォームやっと終了・・・なんだかんだで1ヶ月。
血圧上昇。疲労困憊。
体力も精神も限界で、ほとほと疲れ切ってしまいました。

きのうからやっと家の周りに人がうろうろすることもなく、犬が吠えまくることもなく、駐車場の確保に胃を痛めることもなく。
初冬の日差しがぽかぽかさしこむ静かな環境がこんなに心やすらぐとは(泣)。
しかも疲れ切ってたとき155-105くらいあった血圧も降下。130-85くらいに。
ストレスで血圧が上がる、と思い知りました。

昔からよくお年寄りが言ってたよ。
「家を普請(ふしん＝建て替え・修理)すると病人や死人が出るからやらない」。
それを聞いて「暮らしやすくなるんだからやればいいのに。年寄りは迷信にとらわれてるからな」と思っていたけれど。

いやーーーこういうことだったのね！

人が常に出入りするので早朝から夜まで気を抜けず、しかも犬は吠えるし、職人さんたちの駐車場確保であっちこっち頭を下げて時には苦情を受けたりして気をつかう。
全く家をあけられずほぼ軟禁状態。
で、家中ほこりになるしごろごろしているわけにもいかないので、結局自分も片付けや掃除をすることになる。
土日もなしで連日なのでさすがに三週目に入ったあたりからお疲れで・・・。
その週は寒かったこともあって寒気と頭痛。
部屋ができあがっても今度はカーテン選びに迷走してまたまた頭をかかえることに。

ああー・・・でもやっと終わった。
去年までみたいに風呂場で寒い思いをしなくてすむ。
春先の強風のあとでも家中土ぼこりだらけにならなくてすむ。
スペースができたので荷物もすっきり片付く。

そして私はこの3週間ダンシャリアンと化したのであった。
ダンシャリアン＝断捨離する人。

「使わないもの」は捨てた！ゴミの日が待ち遠しくなるほど捨てた！
40リットルゴミ袋で言ったら20袋は捨てただろうか。
こんなにも不要なモノに囲まれ、空間や精神を占められていたんだなあと思う。

断捨離の本にはこうある。
「人は膨大なモノを扱うのに日々 膨大な時間や気力を奪われるようになってしまい、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて、心身の健康を害するほどになってしまう」。
「断捨離は、もったいないの観念（固定観念、思い込み）にとりつかれて凝り固まってしまった心を解きほぐし、知らずに自分自身で作り出してしまっている重荷からの開放を図り、快適な生活・人生をとりもどすための方法である」。

ただ捨てる・片付けるだけではなくて「モノへの執着を断ち切る精神の修行」なんだと。

まあそうはいっても、捨てられないコドモたちの思い出の品みたいなものはあるわけで。
そのときの「捨てる・捨てない」の葛藤はまさに自分と向き合う修業のようでもあり。結局また「もう少し寝かせておこう」なんて自分に負けてしまったりね。

それにしても、若い時ならまだ人生残りが長いから「そのうち使うからとっておこう」と思うけど、もう先もそんなにないしね。
しまいこんで忘れてるものも多かったし。
とにかくモノの管理ができなくなるのは目に見えてるから、モノから解放されてスッキリ暮らしたいもの。

まだまだ家の中には、あっちの扉やこっちの物置の奥に無間地獄が広がっている。←何が入ってるか忘れてる。
こいつらも近々やっつけなくちゃ。