タイムスリップ
盛岡 光原社可否館(こーひーかん)
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「かつて暮らした土地や懐かしの場所を訪ねて感慨にふけるというのは、それなりの過去を持つようになった人間の楽しみ、あるいは悲しみの手段の一つであろう。過去の自分と現在の自分との対比になるのである」。
11月7日の日経夕刊のコラム

過去の自分と現在の自分の対比かあー。
私も「それなりの過去」を持つようになったんだな、とコラム読んでしみじみ。

先日20数年の時を経て懐かしい珈琲屋さんに行き、その店内だけは時が止まったような不思議な感覚だった。
宮沢賢治ゆかりの地だからホントにあそこだけは時が止まっていたのかもしれないな、なんて思う。

最後に盛岡の光原社で珈琲飲んだのは27歳のとき。
独身で一人暮らしだったのでお金も時間も自分の自由に使えた。
時代はバブルでトレンディドラマなんぞ流行っており、なんだかそんなふうなイケイケな気分だった。
まだまだ自分は何者にでもなれるという可能性を少しも疑わなかった時期。
一方で人生が定まっていない漠然とした将来への不安もあった。
今思うと精一杯強がってたと思う。

もし当時の自分に出会えたら今の自分はなんて声をかけるだろう。
「もっと肩の力抜いてさー。人生なんてなるようにしかならないんだからさー」。なーんて話しても聞く耳なんか持たないだろうな。
いくら先人が何かを語ったところで、自分の目で見たり体験したことじゃないと人間ってほんとに納得はしないと思うから。

40後半くらいからかな。
あまり流れに逆らわず、それでも希望は持ち続け毎日の生活を丁寧に生きていく。
そうすると自分にとって最もふさわしいタイミングで神様が願いごとをかなえてくれるんじゃないかと思えるようになった。
願いごととかおおげさなものじゃなくて、こうだったらいいなあってことね。
犬を飼いたいとか自分の部屋がほしいとか北海道に行きたいとかディズニーランドに行きたいとかそんなこと。
実際ほんとにこれ以上ない!ってくらい絶妙なタイミングで願いはかなっている。

30代で人生に迷っていたとき読んだ本にこう書いてあった。
「繰り返される思考は潜在意識に働きかけ実現される。→こうだったらいいなこうなりたいなという願いは想い続けるとかなう。しかも一番いいタイミングで。願いごとがかなっていないのはまだ『その時期ではない』から。
注意すべき点は脳はプラスの思考とマイナスの思考を区別できない。
こうならなければいいなと繰り返し最悪の結果を思考すると、それがその人の希望であると脳はとらえ実現してしまう。
だから常に良いイメージを持ち続けることが大切」。
もっと早くこの言葉に出会っていれば、人生に迷うこともなかったかもね。

若いころに過ごした場所にいろいろ行ってみたいと思った。
またタイムスリップみたいな不思議な感覚を味わえるかも。
人生の道のりをたどるみたいなこんなこと、私も年をとったってことだよねえ。



コメント

ポピー
2014年11月12日23:34

可と否で「こーひー」と読むなんて面白い! とてもレトロな喫茶店ですね。

それに脳はプラスの思考とマイナスの思考を区別できないというのも、不思議とつながってる感じで。。
今まで10代、20代、30代、40代の時々で道に迷ったり壁にぶつかったりしながら必死で生きてきたけど、50代になって少し気持ちに余裕ができてきたのはプラス思考の賜物なのかもしれませんね♪

磯野コンブ
2014年11月13日15:15

なんかねーなるようになるっていうか。
いろいろなことに逆らったり肩ひじ張って生きていくより、流されて行きついたところの方が神様が用意した答えのように思えて。

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